加茂の海住山寺

海住山寺
京都と奈良の境にある木津・加茂は、広大な自然がひろがっていて、奈良とも京都とも違う趣のある場所で、好きです。大阪からアクセスがよくないのが難点だけれども。
ただ、奈良時代のいち時期、都・恭仁京が置かれたこともあって、この地の歴史は古いです。ということは、古いお寺さんもある、ということですわな。古いだけじゃなくて、かわった寺名というか、そそる寺名のお寺さんが多く、訪れる際は、ちょっとワクワクしますね。
これは、海住山寺。これまた、不思議な印象の寺名です。 由緒を見てみると、この地は「海住山」と呼ばれていて、そこに建てられたお寺さんなので、海住山寺。ちなみに、恭仁京遷都に先立つ天平6年(735年)に創建した、古〜いお寺さん。 笠置の山が急にひらけて木津川の流れがゆるやかになるあたりなので、海のように見えたのかな。海住山って、そんなことが由来になっているのかもしれませんな。
さて、見どころは、なんといっても五重塔。
パッと見ると六層に見えるけれども、一番下の屋根は「裳階(もこし)」と呼ばれる、耐久力を増すための飾り屋根ですわ。裳腰つきの五重塔は、現存するのは法隆寺とここだけ。でも、こちらのほうが軽やかで優美ですね。
あと、願いを叶えるという「なすのこしかけ」があります。ナスの花は一つの無駄もなく実を結び、「成す」と語呂が同じこともあり、縁起がいいってことですね。でも、このナス、加茂ナスとは似ても似つかないかたちをしているのはなぜなんだろうか…。

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

海住山寺

木津川市加茂町例幣海住山境外20
http://www.kaijyusenji.jp/index.html

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