銀閣の抽象と具象

銀閣
久しぶりに、観光テッパンの銀閣に行ってきましたがな。正式な寺名は「慈照寺」ですな。
この時期、全国から観光バスが来ているはずなので、開門と同時の8時半に行ったのだけれども、それでも小学校の修学旅行とかち合いました(笑)ただ、境内がそこそこ広いから、そんなに人が押し寄せてるってかんじはまったくなく、そこは助かった。それにしても、やっぱ、全国レベルで知名度のあるお寺さんは、朝イチでないとダメです。
銀閣というか、あの観音殿、創建当時に金閣に対抗して銀が塗られていたのかどうかは諸説あるけれども、少なくとも漆が塗られてたのはハッキリしているので、そこは修復してもいいと思うんですけどね。相変わらずのボロ…、基、渋い面影でたたずんでおりました。
ただ、ここの庭は絶品ですね。世界のどこにも類例がない、突き抜けた庭やと思います。これを堪能するためだけでも、銀閣を訪れる価値はあると思うし、設計した足利義政は天才やと思います。まあ、彼が銀閣設計にうつつを抜かしたおかげで、京は応仁の乱を招くことになるわけだけど。
銀閣垣に囲まれた参道を抜けて中に入った瞬間、例の、銀沙灘。花崗岩が風化した白川砂を使って中国の西湖を模した、あの、巨大なオブジェです。その手前には、小高く盛られた向月台。
石庭を肥大化させたなんてもんじゃないですね。ゾクゾクするような迫力と艶かしさ。禅の精神である極限までの抽象化を大胆に提示してある庭です。白川砂は光の反射率が大変に高いので、夜の月明かりが反射するさまは、きっと、とても幻想的だと思います。夜間拝観、やってくれないかな。。。
そして、この銀沙灘を包むようにして、背後には、具象の集合体である美しい自然の山が配置されています。そこには紅葉があり、山茶花があり、椿があり、南天があります。色の洪水があり、生きとし生けるものの鮮やかな集合体が、そこにはあります。
その、抽象と具象の見事な対比、緊張とワビサビの拮抗。日本美術史上空前にして絶後やと思いますわ。
人が少ない朝イチにしか行こうと思わないけれども、それでもこの庭を堪能しに、ときどきは思い出したように訪れたい場所です。

銀閣

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Flickrに画像あります。
京都:慈照寺 銀閣(2013.11.20)

慈照寺 銀閣

京都市左京区銀閣寺町2

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