河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館民藝運動の雄、河井寛次郎の自宅兼工房だった記念館。
囲炉裏に吊るされた自在鉤や各部屋に置かれた存在感たっぷりでありながらも邪魔にならないオブジェ、洒落た装飾が施された家具や窓枠などなど。フォトジェニックで、とても居心地のいい空間が広がっています。
一階の吹き抜け下に囲炉裏が設けられているしつらいは、誰かが訪ねてくるのを前提にしている設計だと思うのですね。重厚だけど、そういうオープンさが、この建物にはあります。
僕は、柳宗悦やバーナード・リーチなど、民藝運動に携わった主要な思想家や作家が、それほど好きではありません。
用の美や無名の作家のつくりだす野心なき美に光を当てながらも、彼らは、それをブランドにし、美術品としてしまった。用の美を、美のための美にしてしまった民藝の罪は小さくないと、僕は思っています。
白洲正子のように、ファインアートから日用品まで、どこにでも等しく美を見出す眼力の方が、よほど信頼に値すると思っています。
河井寛次郎は、民藝の枠に収まらなかったですね。
とても自由で、前衛ですらあります。
生きかたも、パンクだった。
文化勲章を辞退し、人間国宝推挙を辞退し、芸術院会員推挙も辞退。無位無冠の陶工として、晩年まで創作活動に打ち込んでいました。
それでいて、彼の作品は、多くの人の祝福された。本物のセレブリティだったと思いますね。
技巧を極めたギタリストが、3コードだけのブルーズに帰っていくような、そんな深みが、河井寛次郎にはあります。
奔放でありながらも、よくよく見ると、同心円を何度も何度も描くような、そんな深化が、河井寛次郎のすごさなのだと、僕は思っています。

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

河井寛次郎記念館

Flickrに画像あります。
河井寛次郎記念館(2015.8.9)

河井寛次郎記念館

京都市東山区五条坂鐘鋳町569

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