豊穣なる闇のバラッド

今年もソウルフラワーユニオンの中川君のソロが届けられた。
「豊穣なる闇のバラッド」。
人々の濃密な生命力が歌い込まれた珠玉のバラッドが並んでいる。
パンクmeets寅さん!とでも言いたくなるような、あちこちに異議申し立てをしながらも、この、優しい獣の眼差しは慈しい。

そして、カバー曲のチョイスは相変わらずセンスがいい。
「黒の舟歌」のカバーが素敵。長谷川きよしではなく、野坂昭如バージョンなのがとても嬉しくて、ずーっと口ずさんでいる。野坂昭如へのレクイエムになってるね。
「バルカンルートの星屑」や「あの夏とあの河とあなたの声」は、現代の添田唖蝉坊のようだ。

冒頭の「あばよ青春の光」がずっとループしてる。

過去は決して消え去らない いや過去にすらならない
胸の底で疼く痛みは 俺が俺である印

なんちゅーことを歌うんだ、中川君は。
震えた。五臓も六腑も、ぜんぶ震えたよ。
痛みこそが、信じられる、拠りどころにできる唯一の感覚だと、僕はずっと思っている。
この歌は、これから何度でも、僕を奮い立たせるのだと思う。

泣き笑いを胸に抱きしめて 我が道はただ続く

この、屹立した立ち姿は、これからも何度も僕を奮い立たせてくれるのだと思う。
人が詩になるとは、そういうことだ。
人よ、オレよ、一握の詩であれ。

TrailerがYouTubeにアップされてるね。

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