「キタ歓楽街環境浄化パレード」で、梅田の繁華街を練り歩いてきました

環境浄化パレード

キタ歓楽街環境浄化パレードで、阪急東通商店街、お初天神通り商店街、太融寺町、兎我野町を約1.6km、練り歩いてきやした。
ご存知の通り、このあたりは、違法風俗営業、客引き、違法駐車、迷惑駐輪、通行妨害看板、エンコーなどなど、ややこしいのがいろいろあるところです。
まあ、それをあんまり書くと、地域の人たちが悪評を喧伝するな!と怒るんだけど、一方でせっかく浄化運動やってるんだから、前提となる現状は、ある程度表に出していったほうがいいと思うんですよね。

さて、僕は人数集めのために呼ばれているようなものですが、このパレード、さまざまな団体が集結して、年2回、行われます。もちろん、警察ともタッグを組みます。行政とも。25団体が集結して200人以上が参加する、なかなかのパレードです。これだけの大所帯で、しかもそれぞれの所属が違うのだから、主催者の調整作業のご苦労がしのばれます。

行政や警察と地域の仕事を一緒にやっていて思うのは、彼らは、つくづく「公僕」なのだな、ということです。
断っておくけれども、これは、ネガティブな意味で言っているのではなくて。(だいたい、「公僕」って言葉には、見下したり揶揄したりするニュアンスはない。あれは、マスコミがつくった色眼鏡やね)

たとえば、繁華街にビラが散乱していて、道が汚かったとします。
それを見て、役所の窓口に文句を言いにいく、あるいは電話で文句を言う。そういう人って、いてますわな。
でも、そんなことでは行政というところは、動かないですね。それは、単なる個人の意見として、有象無象に収斂されて終わりです。
そうではなくて、一定数の声をまとめて、地域の総意として持っていけば、行政は動きます。それが仕事だから。公僕、つまり、公のために奉仕するのが仕事の人たちだから。
個人のことだけで話を持っていっても、それは「公」ではないので、行政というのは、動きようがないですね。そういう行動規範では動いていないのだから。

その意味で、彼らは、どこまでいっても「公僕」です。
地域の人たちが、地域への思いを持って、こうしたい、ああしたい、と、当事者としてモノを考え、動きます。でも、地域って営利団体じゃないから、おカネなんて持ってないです。時間を自由に使える人がいるわけでもない。もちろん、権力も持ってない。たとえば、不法駐輪が目の前にあったとして、その自転車を動かす権限すら、持っていません。
そうした公権力、人件、おカネを駆使する、あるいは再分配するのが行政の役割なのだから、地域が総意としてある思いをぶつければ、行政は動きます。役割上、動かざるを得ません。

よく行政はサボってる、なんもしない、と、文句だけを言ってる人たちを見るけれども、そういう人たちは、自分が当事者として動いていない、思いをまとめて大きくして、公のレベルにまで引き上げていないからです。

もちろんね、行政と接していて、どーしようもないなと思うことは、いっぱいあります。遠くから見ていても、近くで接していても、そう思うことは、たくさんあります。
行政自身が、こうあったらいいんではなかろうか?と、机上で、ニーズらしきものを勝手に拾った気になって、自発的にモノゴトをはじめたとき、地域の現場にいる僕から見て、どーしようもない、頓珍漢なことになっているケースが多いように思います。

エラそーなモノ言いをすると、現場を知らない行政に自主的に施策を考えさせる暇など与えないくらいに、地域の総意を次々とぶつけていくほうがいいと、僕は思いますわ。

さて、そういう総意がたくさん集まって、行政も警察も一体となって、キタ歓楽街環境浄化パレードというのは行われています。

これ、地域を越えて、学生さんも参加してくれるのですね。大学生、専門学校生などなど。
そして、若い学生さんたちに音頭取りのリーダーになってもらって、シュプレヒコールをあげながら、パレードします。

私たちは、キタ歓楽街環境浄化推進協議会です。
ただいま、環境浄化パレードを実施中です。
私たちは、歓楽街をもっといい街にします。
違法な風俗営業は、「排除しよう!」
通行妨害・迷惑となる客引きは、「やめよう!」
違法駐車・迷惑駐輪・通行妨害看板は、「やめよう!」
援助交際の原因となる営業は、「やめよう!」
違法風俗店への案内は、「やめよう!」
暴力団との契約は、「やめよう!」
つくろう「もっといい街 キタい街」

って、シュプレヒコール。
学生さんたちが声を張り上げ、それ以外の人たちは「」内の言葉を唱和します。
老いも若きも集まって約200人が列を成すとどれくらいの長さになるのか知らないけれども、なかなかの行列です。
で、この行列が繁華街を声を張り上げて歩くのだから、目をシロクロさせて見ている人は、たくさんいますよ。
繁華街だから、店のまえには呼び込みの店員がたくさん立ってます。
行列、どこまで続くねん!はよ行ってくれんと商売にならんやん!と、思ってる人も、たくさんいるでしょうな。顔にそう書いてある人も、たくさんいます。携帯で誰かに知らせてる人も。
でもね、そうじゃないひとも、むしろそれ以上に、たくさんいるんですよ。手を振ってくれる人もたくさんいるし、お疲れさんですー!って、声かけてくれる若い人も、思っている以上にたくさんいるんですわ。
おもしろいのは、おねえちゃんのほうが、反応がいいんですよ(笑)
場所柄、ガールズバーもたくさんあるから、そういうおねえちゃんたちも、道にはたくさんいてます。タバコ吹かしながら道の脇から行列見てるおねえちゃんたちはたくさんいるんだけれども、そのおねえちゃんたち、おもしろがって、一緒にシュプレヒコールを叫んでる(笑)そういうおねえちゃん、たくさんいます。
あの光景は、なかなかいいもんですわ。

年2回、そんなパレードやったところで効果があるんかいな?って声をもちろんあるでしょうね。
意識づけはできるから、効果がないってことはないですね。もちろん、効率はべつ。
効率を問われると、果たして効率がいいのかどうかは、僕にはわかりません。また、効率よく、というのは、環境を激変させる可能性も孕んでいるのだから、効率一辺倒で考えることがいいのかどうかも、よくはわかりません。警察の一斉取り締まりが毎日のようにあるなんて世界は、僕はイヤですわ。

まあ、年2回くらい、みんなで集まってパレードすることには、久しぶりの人にも会えることだし、僕は楽しんでやってます。
次は、秋かな。

あ、この取り組みは、4/26(木)・27(金)両日、18:10~のNHKニュースで紹介されるそうです。暴対法がらみの特集のなかに組み込まれているとのことです。

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