三宅洋平が参議院選挙に立候補した

大好きだったダブ・バンド「犬式」でシーンに独特の光彩を放っていた三宅洋平クンが、今回の参院選に出てる。
3.11以来、東北支援、福島支援、脱原発官邸前抗議、No Nukes、Fuckin! No Nukes、せんきょCAMPと、参加型の民主主義のアクションをめいっぱいやってきて、山本太郎の熱にも当てられて、ムーブメントの先頭に出てきた。彼をね、一人にはしておけない。
選挙演説ではなく、選挙フェス。
まず、PA入れてるから、音がいい。音楽あり、演説あり、ラップありで、ボリュームは全開なんだけれども、音が割れてないし、耳に心地よくて、しかも、頭のいい、センスもいい三宅クンが腹の底から情熱と意思を湧きあげて話し、歌うから、いつまでも聴いていられる。引きずり込まれる。
そして、その場所を、圧倒的な熱気の渦に変えていってる。
彼が立候補を表明してから、500円、1000円と募ったカンパは、1500万円を超えて、そんなかから600万円の供託金を納めて、彼は立候補したんだよね。落選したら没収だよ。
出馬じゃなくて、立候補。
戦いにいくんじゃなくて、話をしにいくのだから。
なにを考えるのかさっぱりわからない安部さん、官僚の人たちと、オレたちの話を聞いてもらって、向こうの話も聞かせてもらって、染めて、染められて、クロスオーバーして、ミックスして…。だから、出馬じゃなくて、立候補。
わかりあいたい。愛し愛され、愛し合いたい。
人と人は、とことんまで話し合えば、大抵の場合は、その人を好きになるもんだ。
そうやって、コミュニケーションとった果ての世界は、すんげー素晴らしい世界だ。そのこと、オレたちは、みーんな、音楽を通じて知ってる。ひとつになれない政治に、音楽を持ち込め、アートを持ち込め。
オレが正しいんだ、あんたの主張はダメだ、ではなくて、話し合いたいんだ、わかりあいたいんだ、って、他の政党に訴える候補者がいたか? 音楽の世界はとっくそうなってるのにね。
だから、スローガンは、チャランケ!
チャランケは、アイヌの智慧。争いをしないための話し合い、議論。それがチャランケ。アイヌプリ・チャランケ!
ダサい選挙ポスター、ダサい街宣車、ダサい選挙演説、ダサい主張、ダサいライフスタイル。
1500万円ポッチしか持ってない三宅クンだけど、その後ろには、世界中のクリエイターがいて、いかしたフライヤー、いかしたポスター、いかいたフェスで、そんなものを塗り替えていってる。三宅クンは、冴えたやり方を、冴えた連中を、いっぱい持ってる。
正直、100万票は難しいかもね。
でもなー、旧来の「若手」候補者ではない、やり方がダサい左系でもない、しがらみありません有名人系でもない、電波系でもない、頭が悪い勘違い組でもない、音楽に力をもらった僕ら、世界中で最大のマジョリティである「音楽に力をもらった人たち」のなかから出てきた三宅クンをひとりにさせてはいかん、と、僕は思っています。

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