當麻寺

當麻寺
當麻寺はそれなりに有名で大きなお寺さんだけれども、これまで縁なく、今回がお初でした。
懇意にしている関大と奈良県葛城市が連携していて、しかも葛城市のマスコットは當麻寺の主役の一人である中将姫をモデルとした蓮花ちゃんで、その蓮花ちゃんはTJWKのイベントにも来てくれたこともあり、いつかは當麻寺に行かねばと思っていて、このたび、ようやく行けた次第。
和辻哲郎の「古寺巡礼」を読み返していたら、當麻寺が出てきて、それがキッカケでもありました。
奈良のお寺さんなので、もちろん古いわけです。それも南部の葛城なので、奈良時代よりも古いです。
縁起を見ると、用明天皇の第三皇子が創建されているので、聖徳太子の時代です。まだ、飛鳥に都があった時代ですね。なので、白鳳時代につくられた日本最古の梵鐘があったりします。
如来の姿をした弥勒仏が本堂にいらっしゃいます。菩薩の姿でない弥勒仏など初めて見ましたが、これはタダモノではなかったですね。ど迫力の弥勒さんです。
その弥勒さんを囲む四天王は、法隆寺のそれに次ぐ日本で二番目に古いもの。白鳳時代のものらしく、どこかユーモラスな雰囲気を漂わせています。この時代、まだ、怒りの姿でなければ表現できない世界観というものは、日本には入っていませんでした。この四天王たちは異国情緒をたっぷりと湛えていて、チリヂリのヒゲを生やしています。ここだけですね。
目玉は、なんといっても、中将姫が織ったとされる、當麻曼荼羅です。国宝。なんと、この織物の曼荼羅それ自体が、當麻寺の本尊となっています。
中将姫が仏門に入り、蓮の糸を使って織り上げたとされる曼荼羅です。4メートル四方の巨大なもので、この曼荼羅が、これまた国宝の立派な厨子に入っています。その厨子を支える須弥壇もまた、国宝。
入口の南大門にはじまって、鐘楼、本堂、金堂、講堂、東西の三重塔、奥の院の浄土式庭園、中之坊と、広大な敷地に見所の多いお寺さんでもあります。二上山を従えた借景もすばらしいのひとことです。
むろん、京都のように寺域がはっきりしているわけではなくて、むしろ、境界線の曖昧さは奈良のそれですが、南都六宗の中心にあるお寺さんとはまた違った端正な趣は、このあたりに独特のものかもしれませんな。

當麻寺

當麻寺

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當麻寺

Flickrに画像あります。
當麻寺(2013.9.6)

當麻寺

葛城市當麻1263
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