「my home town わたしのマチオモイ帖」

マチオモイ帖

関テレの3階にある「メビック扇町」にて、「my home town わたしのマチオモイ帖」展が開催されているので、行ってきました。

3月7日(金)~3月29日(土)
会期中無休・入場無料
平日:11:00~21:00 土日:11:00~19:00

展示の詳細については、HPをご覧あれ。
http://www.mebic.com/machiomoi/2014/

昨年は京都会場もあったけれども、今年は京都と大阪が合体し、かつ、旧作も展示されてるので、展示点数がエラいことになってます。

一応、端から順番に表紙だけ撮影してきたけど、全部撮れてるのかな…。わかりません(笑)でも、500点以上あることはたしか。

はじまりは、広島の女性コピーライターさんが、ご自身のふるさとである瀬戸内海の小さなまち、因島の重井町を、自分の目線で、自分の言葉で伝えたいと、アクションを起こしたこと。
私家版で、「しげい帖」というものをつくられたのですね。
その企てが大きく羽ばたいて、全国でたくさんのクリエイターたちが、自分のまち、思い入れのあるまちを、自分目線で紹介する冊子をつくっています。

大小さまざまなまちの「マチオモイ帖」があって、見てるだけでとても楽しいです。
北区だと、中津や中崎、天満、同心、天神橋、梅田、中之島…、ほんまに狭いエリアに限定したものもあれば、市や県にまでエリアをひろげたものもあります。
もちろん、市町村の区割りではなく、このあたりのエリア、なんてのも。

とーっても自由です。

ガイドブックのようでガイドブックではないようで…、要するに、自分が気に入ってる店や場所といった定型のフォームにしたがうのではなく、まちへの思いをテキストやビジュアルで見せたり、というのが多いですね。

判型も自由。一応、A4以下という規定はあるものの、A4やB6といった定型に収めているものもあれば、小さな豆本にしたり、超横長にしてみたり、果ては布にアップリケを貼りつけてつくったり…。冊子だけでなく、映像作品もあります。
このへんも、とーっても自由です。

ひとつひとつを手にとって見ていると、クリエイターが、対象物(まち)に向けての愛情を表現したものになっていることが、よくわかります。

「クリエイターが社会に対してできること」
これが、プロジェクトの、マチオモイ帖のコンセプトになっています。
なっているのだけれども、そのじつ、これらの作品で表現されているものは、クリエイターが社会に対してできることではなく、その裏返しの、「クリエイターが社会からもらったもの」が、表現されているのですね。
このまちから、こんなにもでっかい愛情をもらった、それを表現することで、社会に対してなにかを返していく。そんなふうに、言い換えることができると思います。

自分の目線でまちを紹介するということは、現在の自分をかたちづくってきたものを紹介することにほかならず、そう考えると、これらの作品はすべて、「僕はこのような人間なのです」と、自己紹介をしているのだ、と。
そうすることで、自身が何者であるのか、という問いに自身が答え、その先に、「クリエイターが社会に対してできること」があるのだ、と。

その意味でも、このプロジェクトは、自身へ問いを向ける、いいきっかけになると思います。
そして、そうした試みは、なにもクリエイターの専売特許じゃない。まちに暮らすひとりひとりすべてがマチオモイ帖をつくったら、とてもおもろいやろな、とも。
ワークショップなんかでやってもいいかも、ですね。

で、マチオモイ帖は大阪市交通局が広報にひと役買っていて、今、マチオモイ電車なるものが走ってるらしいですね。
ダイヤとかはわかんないけど、中吊り広告がすべて、マチオモイ帖のいち場面になってるんだとか。
それも大阪市交通局からの提案で決まったらしく、そっから先、それを実現させるためにさまざまな企業や人がひと肌脱いだと聞きます。ええ話や〜。
乗ってみたいけど、チャリがメインのオレはあんまり地下鉄乗らないからなー。

Flickrに画像あります。
わたしのマチオモイ帖 vol.2(2014.3.12)

メビック扇町

大阪市北区扇町2-1-7
http://www.mebic.com/

コメント

タイトルとURLをコピーしました