法隆寺から中宮寺、法輪寺、法起寺へ

斑鳩の、法隆寺から法輪寺、法起寺。
斑鳩をゆるゆると歩いていると、聖徳太子ゆかりのこれらのお寺さんは、どこも仏塔を持っているので、遠くからでも容易に見つけることができる。
どれも推古時代の古い古いお寺さんで、祀られている仏像も、百済直系の細身でスタイリッシュな仏像ばかり。
アルカイックスマイルをたたえた彼らは、それはそれは神秘的で、人にあらず、と、言いたくなるほどで、それは、山岸涼子が「日出づる処の天子」で日羅に言わせたその言葉の通りで。
法隆寺といえば、正岡子規が残した「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句が有名だけれども、個人的には、堀辰雄の「大和路・信濃路」と高浜虚子の「斑鳩物語」を推したい。そちらのほうが、情景が詳しい。小説家が、小説を生み出す背景の、なにを醸造のタネにしていたのか、それらの作品を読んでここを歩くと、その一端に触れることができる。
斑鳩では、正岡子規の句は紹介されていても、堀辰雄や高浜虚子のものは、どこにも見当たらず。惜しいことだな、と思う。
それにしても、いい景色。

法隆寺

中宮寺

法輪寺

法輪寺

法起寺

法隆寺

奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
http://www.horyuji.or.jp/

中宮寺

奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
http://www.chuguji.jp/

法輪寺

奈良県生駒郡斑鳩町三井1570
http://www1.kcn.ne.jp/~horinji/

法起寺

奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873
http://www.horyuji.or.jp/hokiji.htm

コメント

タイトルとURLをコピーしました