『メイキング・オブ・モータウン』

映画『メイキング・オブ・モータウン』を見に行く。
80年代、10代の終わり頃、まだセックスピストルズやブルーハーツなんかにかぶれた青いばっかりのパンクキッズだった僕は、ある日、ミック・ジャガーとデヴィッド・ボウイがジョイントした『Dancing in the street』を聴いて、ええやん!と思ったのでした。
よくよく調べてみると、この曲は、1964年、マーサ&ザ・ヴァンデラスがモータウンからドロップしてヒットした曲で、僕がモータウンサウンドに触れるきっかけは、このあたりですな。
当時、レゲエも知ったばっかりだったし、RCやキヨシローを通じてブラックミュージックの沼にもハマりつつあったし、もちろんパンクやハードロックは身近にあって、なんでも聴いてたな。
相前後して、片岡義男が『僕はプレスリーが大好き』で、モータウンについて書いた章があって、アメリカのポピュラー音楽とユースカルチャーを総覧したこの本によって、僕は、モータウンへの理解を深めていったわけで、10代の終わりは、そんなふうにしてまあまあ忙しかったのですよ。宝島も読まんとあかんかったし。
モータウンのなにがいいってね、キラキラしてるところで。
渋いブラックミュージックからすると、ミーハーでチャラチャラしてて、モータウン好き!とか言ってるとわりと小バカにされたもんだけど(カフェオレ色ミュージックとか言うてた)、関係なく好きやったですね。
モータウンといえば、この映画でもそうだけど、今でこそ伝説みたいに語られるけれども、首謀者のベリー・ゴーディは、今だとWACKの渡辺淳之介とか、つんくとか秋元康とかと変わらんような気もするし。
モータウンについて語り出したら何昼夜でも語ってしまうので、今ここで語ったりはせんが、ええ映画でしたよ。
スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ
ダイアナ・ロス&スプリームス
マーサ&ザ・リーヴス
マーサ&ザ・ヴァンデラス
フォートップス
ザ・ピップス
テンプテーションズ
マーヴェレッツ
リトル・スティーヴィー・ワンダー
マーヴィン・ゲイ
ジャクソン・ファイブ
スピナーズ
全部出てきます☆
70年代に入って、スティーヴィー・ワンダーやマーヴィン・ゲイが人類史上最高到達点に達したようなクリエイティビティが炸裂しまくるアルバムを次々と発表するその直前の、歌謡曲然とした愛らしい曲を歌うリトル・スティーヴィーやマーヴィンも登場します。もちろん、そのときからすでに天才。
ちなみに、モータウンで僕が一番愛しているのが、マーサ&ザ・ヴァンデラスです☆

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