「日野ひなまつり紀行」

滋賀県の日野に行ってきました。
近江八幡の東南に位置する、近江商人発祥の地です。
ニットによる東日本大震災復興支援のボランティアTJWKで2年前に訪れて以来、すっかり日野に魅せられて、この度念願叶って再訪。
2年前もそうだったけれども、この時期、雛人形があちらこちらで飾られる地域を挙げてのイベント「日野ひなまつり紀行」が開催されているのです。
近江商人暮らしたかつての城下町である日野町で、桟敷窓のある古いまち並みの残る通り一帯に、ひな人形や雛飾りが飾られて、まちが華やかになります。
日野町には、巨大な曳山が十数基が繰り出す日野祭があり、この祭りを家の座敷から見物するために、家々の外塀には窓が切られています。
この、家の中から外を見る桟敷窓を逆手にとって、家の中に飾られた雛人形を外から見えるのように飾り、通りを歩きながら家々の雛人形を見て歩けるようにしたのが、日野ひなまつり紀行です。
日野商人館や日野感応館などの地域の文化拠点だけでなく、桟敷窓が残る商家だけでなく、一般の民家も協力し、雛人形がない家も手づくりの雛人形を用意して飾るなど、約150軒以上が協力してのイベントは、圧巻のひとことですね。
元禄雛や享保雛など、年代物の貴重な雛人形も多く、また、並べて展示することで、着物の袖の違いや足の組み方の違い、顔の違い(美人の概念が変わっていく)など、見ていてまったく飽きません。
また、日野商人は関東に店を構えていたことが多く、ここにある古い雛人形は京都のそれではなく、関東のものが多いというのも特徴のひとつです。
さらに今回は、北朝鮮拉致被害者の横田めぐみさんのお母さんの横田早紀江さんのご実家(京都)にあったひな人形が「めぐみさんの帰国待ちわび雛」として飾られていて、話題を呼んでいます。雛人形には女子の幸せを願う意味も込められているからこそ、意味のある展示だと思います。
今年の日野ひなまつり紀行は、2月9日から3月8日まで開催。
https://www.hino-kanko.jp/festival/hinamatsuri/
とにかく雛人形を堪能しまくったわけですが、これ以外にも、勧請縄、伊勢大神楽、神社仏閣、伝統料理など、日野には民俗学的な価値がてんこ盛りで、もう、駆けずりまわった日野旅行でした。もちろん一回で書ききれるものではないので、続きは明日以降に。
何から何までアテンドしてくれた西河さん、ありがとう!

日野:ひな祭り紀行(2020.2.15-16)
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日野商人館(2020.2.16)
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日野:山中正吉邸(2020.2.15)
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