さようなら、食事処「しみず」

千日前の老舗食事処「しみず」が、3月31日で閉店です。
丼ものや麺類があって、棚に並べられた小鉢や魚を各自でとって、あっためるものはあっためてもらって…、いわゆる食堂なのだけれども、この店のたたずまいは、やはり、食事処と呼びたい店です。
食事処、と名乗るお店は、もう絶滅寸前ですね。
美味いのまずいのという店ではありません。もちろん、美味いです。
特筆すべきは、客筋ですよ。なんちゅーか、店員さん含めて、昭和で時間が止まってるというか。。
お客さん含めて、全員が、夫婦善哉の登場人物ですよ。松竹新喜劇の登場人物であるかのように、絵になっているのです。
ヤクザらしい人も、隠居した老夫婦も、自由人な仕事の風体の人も、サラリーマンも。もうね、全員が全員、役者のエキストラか!と言いたくなるほどに、絵になっています。
こんな店、ない。
またひとつ、灯が消えます。寂しいなあ。

お食事処「しみず」
大阪市中央区難波千日前11-26
tel. 06-6641-1461
9:30〜21:30 月休

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