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四条河原町界隈

クンパルシータ クンパルシータ
所在地: 京都市中京区木屋町四条上ル二筋目西入ル2軒目
電話:075-221-2032
営業時間:15:00-23:30 定休日:不定休
平均で1時間。
テーブルをどんと叩いて力強く断言したくなるが、日本中どこを探したところで、こんな店はない。
四条通鴨川西側たもとの交番の横をすり抜けて西木屋町通の細い路地を入っていった、風俗店街のとば口に、店はある。もっとも、店の創業が戦後直後の昭和 21年だから、風俗店のほうが、あとから割り込んできた。それはいい。風俗店でもないくせに、妖しい雰囲気をプンプンと匂わせているこの店のほうが問題だ。
港町の場末のバーのような扉を押してなかに入ると、妖しさは一層の輝きを増す。地下でもないのに、窓が一切ない。ベルベットの赤で統一された椅子。低い間仕切りのような柵は、SMチックに黒光りして尖っている。テーブルも椅子も、恐ろしく低い。並みの男性なら、脚をテーブルの下に入れるとかなり窮屈な姿勢を強いられる。短い丈のスカートを穿いた女性なら、間違いなく中が覗く。まず、リラックス出来ない。近ごろ流行りの開放的な空間とは、真逆の位置に、この店はある。
店を仕切るのは、ママひとり。佐藤美恵サンという。戦後直後にお母さんがはじめた店だが、美恵サンはその当時からの看板娘で、当時、夫婦善哉で有名な織田作之助が木屋町を舞台にした小説を京都新聞に連載していたのだが、その作品のなかで、木屋町一のベッピンさんと評された女性だ。しかし、それも50年以上も前のこと。もはや何歳なのかもわからないし、恐ろしくて聞く勇気すらない。
当然なのかも知れないが、かなりの妙齢であるはずの美恵サンの給仕は、恐ろしく遅い。まず、動きが遅い。ゼンマイで動いているのではないかと思うほどだ。厨房とホールを行き来するためにカウンターの下の低い通路を通るのだが、そのせいか、背中はほぼ直角に折れ曲がっていて、美恵サンのご尊顔を拝することは、稀である。注文をとりにくるのも遅いが、出来上がるのは、もっと遅い。ホットコーヒーを注文して、なにをどうすればあれほどの時間がかかるのか知れぬが、ありつけるまでに平均で1時間はかかる。それまで、水も出ない。途中、カウンターを出て、レコードやカセットをリセットしたりするなどの、中断もある。しかし、イライラしてはいけない。文句を言ってもいけない。そういう店なのだ。この店を訪れるすべての人が、そのことを了承してやってくる。だから、ちょっと時間が空いたからお茶でも、という感覚で来てはいけない店なのだ。あくまで、優雅にタンゴを聴いて楽しむ、それがメインの店なのだから。
しかし、供されるホットコーヒーは、とても美味い。濃いが、澄んでいて、切れ味の鋭いコーヒーが味わえる。 ミックスジュースはなにが入っているのかついにわからなかったが、ピンク色をしていて、とても爽やかな味だ。これもまた美味い。

結局のところ、こういう店なのだと思わなければ、とても行けない店なのだ。
午後3時開店という不思議な開店時間にもかかわらず、店には朝刊が各紙揃っている。さらにいえば、店が3時ちょうどに開くことすら、毎日ではない。4時、5時、6時に開店がずれ込むことすら珍しくはないのである。まわりの風俗店とは仲よくやっているようで、ときどき、出前の注文が入る。コーヒー1杯の出前ですら、1時間以上かかる。なのに、出前の注文が入る。不思議なことだ。出前に持っていくころには、注文主は注文したことすら忘れているのではないか。
しかし、 店全体から醸し出される不健康さ加減から、タバコは何本でも吸える。それだけでも素敵な店ではないか。美恵さんの一風変わった人柄も、多くの人から慕われている。
いつも、次に行くときまで美恵サンはご存命でいらっしゃるかしら、と、そんな不謹慎なことを考えてしまうのも、彼女にまた会いたい、その一心からである。


ソワレ ソワレ
所在地: 京都市下京区西木屋町四条上ル
電話:075-221-0351
営業時間:12:00-22:30 (日祝は12:00-23:00)  定休日:月曜
夜しか泳げない。
蒼い。夜の色だ。その証拠に、店内にはBGMがいっさいなく、密やかに交わされる会話がかすかに聞こえてくるのみだ。窓の外から射し込む陽の光がどれだけ眩かろうとも、この店のなかは、海の底にいるような、しんとした張りつめた空気が流れている。
店内を飾る東郷青児の絵や木彫りの葡萄は、どこか無機質で、近ごろ流行りのゆるい空間とは、対極にある。この店は、ある種の緊張を強いる。それはきっと、この店のあらゆるものが、強烈な美意識で貫かれているからだろう。蒼の照明は、男女の顔がもっとも美しく見えるように計算されているというが、僕には、あの色が紫煙にだぶって見える。東郷青児の描く女性は、誰もが、夜会に出かけるような格好で、おめかししている。七色に煌めくゼリーコーヒーの妖しさはどうだ!
リラックスしたいときに訪れるべき店ではない。謀を企てるとき、昂りすぎた気持ちをクールダウンさせたいとき、これからやって来るであろう嵐の夜を乗り切るための熱を溜めたいとき、ひとりでこの店に行く。心に巨大なブルーズを抱えている者にとって、昼の光は残酷にすぎる。夜しか泳げない者にこそ、蒼の光を照らすために、この店は、遠い過去から、そして明日も扉を開けてくれるのだ。
二階の窓際の席が空いていないのなら、すぐにでも踵を返して、またの機会を待つべきだ。高瀬川を見下ろせるあの席には、特別ななにかがある。柔らかい昼とキリキリとした夜を自由に横断出来るあの席は、この世とあの世をつなぐ六道の入口に通じている。

六曜社地下店 六曜社地下店
所在地: 京都市中京区河原町三条下ル
電話:075-241-3026
営業時間:11:00-18:00 (cafe time) 18:00-24:00 (bar time) 定休日:水曜
貫かれた美意識。
四条・三条・河原町・烏丸を囲むエリアには、いわゆる老舗や名店と呼ばれる喫茶店が目白押しなのだが、そのどれもがいいというわけではない。暖簾にあぐらをかいただけの店もあるし、好みの違いすぎる店もある。しかし、そんななかにあって、この、六曜社地下店だけは、誰もが名店のハンコを押してしまう。いわば、憧れの喫茶店だ。
地上店と地下店とあるが、電話番号も営業時間もメニューも違うという、不思議なこの店の肝は、もちろん地下店のほうにある。そこは、洗練された美意識で貫かれた、とても気持ちのいい空間だ。
まず、接客がいい。ウエイトレスは入ってきた客の席を素早く見定め、伝票もなしにオーダーをとり、最後まで間違えずにてきぱきと会計をする。そして、一杯ずつ丁寧に入れられたコーヒーは、透明な味わいで、切れ味が鋭い。職人にとって必要不可欠な要素は、正確で、素早く、そして美しく、なのだと思うが、その意味からすると、この店は、職人の美意識で貫かれているのだ。かといって、うんちくがあるわけではない。堅苦しいわけでもない。上質のサービスが、驚くほどの安価で提供されている。近ごろ幅を利かせている開放的なカフェが苦手な人は、六曜社に来るといい。タバコが似合う、貴重な喫茶店である。

Coffee Lucca Coffee Lucca
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前田珈琲明倫店 前田珈琲明倫店
所在地: 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
電話:075-221-2224
営業時間:10:00〜21:00 定休日:不定休
引き戸を開けて教室に入れば、そこはカフェだった。
たしか、廃校になった明倫小学校を京都芸術センターとして甦らせようというプロジェクトを紹介したTV番組だったはずだ。そこで、教室の一角をカフェにした、というような話を知ったのだと思う。
その、 京都芸術センターは、四条烏丸から四条通を西へ歩いて、室町通を北へ上がり、錦小路通を過ぎたあたりの右手にある。四条烏丸から、歩いて5分くらいのところだ。
かつての明倫小学校をそのまま再利用し、新進のアーティストがワークショップを開いたり、個展を行ったりしている。若干改修されているものの、廊下や教室といった間取りはそのままなので、懐かしい学校の匂いを感じることが出来る。

こんなところにカフェがあったら素敵だろうな、と、思っていたら、まったくその通りの場所に、カフェはある。正門をくぐって、かつての校舎だった建物入口を抜け、廊下に差しかかった瞬間に、カフェがあるのだ。どう考えても、そこは、あの懐かしい教室である。
むかしの学校のままの引き戸を開けて教室に入れば、そこはカフェだった。入って正面がレジ、その奥に厨房があり、料理人たちが忙しく働いている。そして、懐かしい木の温もりが、母校に帰ってきたような錯覚を与える。柔らかい光のレトロ調の照明に照らされた店内の雰囲気は、旧型の木造の車両を彷彿とさせる。そんなことを考えていると、壁際のベンチシートが心なしか待合室のベンチにも見えてしまう。流行りの町家カフェよりも、よほど趣がある。
もはや、いつからこの店に訪れたのか定かではないが、もう何度通ったことか。京都に来るたびに、この店に足を運ぶ。最初は単体の店舗だと思っていたが、じつは京都では老舗の名店、前田珈琲の支店だということを知って驚いたのも、今となっては懐かしい話である。

この店が人気を博しているのは、ランチメニューのボリュームと安さにあると思う。いわゆる流行のカフェめしというよりも、懐かしい洋食屋さんのランチの雰囲気が色濃い。セットメニューのドリンクのバリエーションも豊富だ。1000円以内で、かなりのボリュームのセットメニューが用意されている。まともな食材を使ったメインの皿に、まともなサラダが付き、選択肢の多いドリンクが用意されている。ちなみに、日替わりのランチセットのメニューの一例を挙げると、「ベーコンと高菜とじゃこの和風しょうゆスパゲティのセット」が930円、「ツナとアボガドのサンドウィッチのセット」が650円。いずれも、サラダとドリンクが付く。いくつか種類のあるカレーは、大・中・小とサイズが選べるようにもなっている。もちろん、セットでもおなじだ。
さらに、メニューの豊富さも注目に値する。午後の時間帯のスイーツや夕食のチーズ・フォンデュなど、ランチタイムを外しても、ボリュームのあるものがたくさんそろっている。

毎日でも通いたい店だ。時間があれば、他の教室で行われている個展やワークショップを覗いてみるのもいい。天気がよければ、中庭のグラウンドに出て、タバコでも吸いながらベンチでひと眠りするのも一興。ベンチ脇には灰皿も設置されている。街中にありながら、喧騒とも無縁。隠れ家としての要件は、これ以上ないほどに満たしている。


スターバックス三条大橋店 スターバックス三条大橋店
所在地: 京都市中京区三条通河原町東入中島町113番 近江屋ビル
電話:075-213-2326
営業時間:(日-木・祝) 8:00-23:00 (金・土) 8:00-24:00 定休日:なし
スタバ史上ナンバーワンの眺望
禁煙大国アメリカの意向を存分に体現しているスタバなど、まったくもってどうでもいいのだが、この、三条大橋店だけはべつかもしれない。少なくともテラス席ではタバコが吸える。まあ、どこのスタバであってもテラス席のあるところならタバコが吸えるのだが、そもそも、テラス席って、風が吹いたり、天候がモロに影響するので、それほど好きではない。あんなもの、天候が安定しているスペインあたりで通用する文化であって、なにも四季折々の日本にほいそれと導入しなくてもいいのだ。
と、ここまで意地悪に悪口を書いておいて、なぜこの店だけべつなのかというと、眺望、それに尽きる。この店のテラス席からの眺望の素晴らしさにだけは、逆らえない。スタバ史上最高の眺望の呼び声も高いが、その看板に偽りはない。ここから見下ろす鴨川は絶品!
改築してある建物も、もともとはなんの建物だったか知らないが、レトロで味わい深い。きっと、由緒ある建物のはずである。

spica spica
所在地: 京都市中京区 先斗町通 三条下ル石屋町123-1 からふねやビル 2F
電話:075-241-5586
営業時間:15:00-27:00 (土・日・祝) 12:00-27:00 定休日:なし
先斗町で数少ない、使える夜カフェ。
先斗町に用事など滅多にないのだけれども、ときどき行きたくなるカフェ。むかし、ここがからふねやだったころに、鴨川を眺めに行ったものだ。そう、ここは、鴨川を眺めながらお茶を楽しむには絶好のロケーションなのだ。今も、そのアドバンテージは生かされている。個人的にはこの店のオシャレ度合いがそれほど好きではないのだが、遅くまでやってるし、食べるものもそれなりにしっかりしてるし、大人数でもオッケーだし、まあまあ使い勝手のあるカフェなのかもしれない。
土日祝のみ、ランチをやっている。

モーリスカフェ モーリスカフェ
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北山

バーバチカ バーバチカ
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西陣

さらさ西陣 さらさ西陣
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吉田

茂庵 茂庵
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