「天王寺区広報デザイナー」無償の募集について、デザイン料の無償を撤回

change org

2月4日14時に天王寺区役所より報道発表された「天王寺広報デザイナー募集」について、多くのデザイナーが抗議の声を上げました。
天王寺区が実施する事業のホームページ・ポスター・チラシのデザインとアドバイスを、区ホームページ・広報紙等にて名前を紹介するので無償で制作してくれという、あまりに勝手すぎる内容だったからです。
これに対して、デザイナーの増永明子さんがchange.orgにて反対署名サイトを立ち上げ、1日で約4000人の署名が集まり、そうした声を受けて、天王寺区役所は、「広報デザイナー」の募集から「デザインパートナー」の募集へと募集要項を変更し、主に学生やアマチュアの方を対象とし、ボランティアでの協力を募集すると変更しました。

change.org「「天王寺区広報デザイナー」無償の募集について: デザイン料の無償を撤回 」
https://www.change.org/…/%E5%A4%A9%E7%8E%8B%E5%AF%BA%E5%8C%…

天王寺区役所「報道発表資料の一部変更について『デザインの力で、行政を変える!!~天王寺区広報デザイナーを募集します~』」
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshi…/tennoji/0000204704.html

僕自身は、これで抜本的な問題が解決したとは思えず、天王寺区役所広聴を通じて、以下の点を質しました。
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1)
物品とソフト(デザインや企画等)を比べて、ソフト分野には対価を支払わなければならないという意識が希薄なことがお詫び分や募集要項(変更前、変更後の双方)から見え隠れするが、そのことについて、どのようにお考えなのか? また、そのように受け取られかねない文面に、なぜ、なってしまうのか?

2)
5年ほど前、ミクシィを中心に、若い起業家と称する人たちが今回と同様の案件を募集し、抗議が殺到するという事例が多数あった。そのことの反省を踏まえて、現在では、そのような募集はSNS上では激減しているが、今回の事業計画を立案するにあたり、どのようなケーススタディがあるのかといったことはリサーチしなかったのでしょうか? また、天王寺区役所では、過去事例に当たらずに事業立案をされるのですか?

3)
今回の募集をきっかけに製作者名掲載をリターンとして無報酬の仕事を募集することが常態化された場合、その業界全体をつぶしてしまうことにも繋がりかねないが、デザイン業界やソフト業界の行く末にたいして、どのような見解をお持ちなのか? また、業界育成や活性化のために、行政として行っていることなどは、ありますか?

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その回答が本日届いたので、転載します。(転載の許可を得ています。また、後日、公開もされます。)
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市民の声NO. 1351-10049-001-01
浅香保 ルイス 龍太 様
大阪市天王寺区長 水谷 翔太
平素は、大阪市政・天王寺区政の推進にご理解・ご協力をいただきまして誠にありがとうございます。
早速ですが、いただいたご質問について回答いたします。
・1点目について
今回の「広報デザイナー」・「デザインパートナー」の募集について、多くの方からご意見・ご指摘をいただいております。事前調査の不足・デザイン業界の実情に対する認識不足から、デザイナーの方々を含めデザイン制作に関わりのある多くの方々が不快な思いをされる内容となっており、その点について深く陳謝いたします。
・2点目について
ご教示いただいた事例について、天王寺区役所として把握をしておりませんでした。今回の事業立案に際し、同様の事例があったことを把握できなかった点を反省しております。
・3点目について
現在、天王寺区役所として、業界育成や活性化のための事業は行っておりません。
なお、「デザインパートナー」募集の発表後も、アイデアが無償というのはデザインを馬鹿にしている、デザイン業界に配慮を欠くことには変わりない、などのご意見をいただきました。
一方で、一部のデザイナーの方々から、これをきっかけとして行政の取組みに関わりを持ちたい、意見交換を行いたい、というご提案もいただいております。
現在、これらの状況を踏まえ、「デザインパートナー」事業を中止し、デザイナーの方々との意見交換を契機とした、デザインの力を行政の取組みに取り入れる事業という形での再構築を検討しております。
ただ、「デザインパートナー」へのご応募もいただいており、まずはご応募いただいた方に現状と今後の方向性についてご説明をし、ご理解をいただいたうえで検討結果を発表する予定でございます。
発表は今月中をめどとしており、発表内容については改めてご連絡させていただきます。
今後とも、大阪市政・天王寺区政の推進にご理解・ご協力をいただきますようよろしくお願い申しあげます。
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上記文面後段に、「『デザインパートナー』事業を中止し、〜」とありますが、HPを見ると、事業は中止されておらず、変わらずに募集も行われています。
不思議に思い、再度、天王寺区役所に問い合わせたところ、「『デザインパートナー』事業を中止し、〜再構築を検討」とのことで、現在、中止を検討しているところなのだそうです。
上記文面から、僕はそのようには読み取れませんが、文意はそういうことなのだそうです。
とりあえず、中止・再構築を検討中であり、近日中にその旨の報道発表がなされるとのことです。

個人的には、
大々的な募集など行わず、専門学校と行政が協定を結び、区の広報のあり方を授業の一環として取り組むというようなやりかたをするのがいいと思います。
区長Facebookなどを見ていると、プロボノの考えかたを導入したかったなんてことが書かれていますが、それだったら、名前を載せるからタダでいいでしょ、なんてバーター的な考えは出てきません。
やっぱりね、どう高尚に言い繕ってみても、あわよくばタダでいいでしょ!デザインなんて原価かかってないんだから!みたいなソフトやスキルに価値を見いだせない人の感覚が透けて見えるので、この件は相も変わらず腹が立ちますわ。

天王寺区役所

大阪市天王寺区真法院町20-33

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