奈良に行くと、たいていは、近鉄奈良駅の北側の東向北商店街にある「豊住書店」に立ち寄るのです。
なんてことない、駅前にある小さな本屋さんだけれども、考えてみたら、大型書店やamazonの出現で、その手の本屋さんは全国各地ですっかり淘汰されてしまいました。
この、豊住書店は、そんななかでがんばっているまちの小さな本屋さんで、奈良の地域情報誌やそのバックナンバーや奈良関連の本が充実していて、行けば、なんぞ買って帰ります。
そんなこんなで、ここ10年くらいは、奈良に行くたびに立ち寄っている豊住書店なのですが、このたび、えらいことに気がつきました。
なーんと、この本屋さん、江戸時代に伊賀上野で創業したという、日本で三番目に古い本屋さんなのだとか。
明治のときに奈良に移転してきて、大正のはじめに現在の場所に落ち着いたのだとか。
や、あくまで、全国の駅前にかつてあった小さな本屋さんの風情で、歴史とか風格とかは、特に感じないお店なのですよ。。
ではなんでそんなことがわかったのかというと、店内に、オリジナルのブックカバーが賞をとったとのことで、賞状が掲げられていたのですね。
で、それについて、お話を聞いてみると、創業100周年記念の際に、オリジナルのブックカバーを作成したのだとか。で、そのデザインが、創業時の版木を用いたデザインになっていて、それが2007年の書皮大賞を受賞された、と。
僕はここで奈良の地域情報誌のバックナンバーを買うことがほとんどで、よく考えたら、ブックカバーをかけてもらう機会がなく、まーったく気がつきませんでした。
で、よくよく見ると、江戸時代に使っていた店の看板が、店内に飾られていたりもするのです。完全に、見逃していた(笑)
むかしは、この豊住書店で本も出版されていたのだとか。
豊住書店
奈良市東向北町25
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