キタ歓楽街のまち歩き・地下街編を実施しました

キタ歓楽街のまち歩き・地下街編を実施しました

キタ歓楽街環境浄化推進協議会では、アサヒ ラボ・ガーデンさんに主催していただいて、まちあるきを実施しています。
知ることと好きになることは、おんなじこと。
まちを深く知って、知ることで好きになり、好きになることでまた深く知る…。そんな循環のなかで、このまちのファンをひとりでも増やして、まちづくりがより充実したものになればいいなと考えています。

これまで綱敷天神を中心としたエリア、お初天神を中心としたエリアと、地上を歩いてきましたが、前回より、大阪地下街株式会社さんのご協力を得て、ホワイティうめだを中心とした地下街のまち歩きを実施しています。今回も、地下街を。前回よりもパワーアップしています。

約10人でチームを構成して、3チームに分かれて、あらかじめ用意した3コースを順番に歩いていきます。その後のスライド説明なども含めて約2時間のコースです。

まずは御堂筋線梅田駅から泉の広場にかけてのイーストモールから。

イーストモールは、中間地点の東と西とでは、天井の高さが違います。路面の高さも傾斜で処理されているけれども、明らかに違います。東へ行くにしたがって、低いです。
イーストモールはオープン当初には泉の広場までは延びておらず、2期工事で延伸しているのです。その結果、天井と路面ともに高さが違います。中間地点には、それがわかる場所があります。

続いて、社員休憩室へ。
ここは、一般の人が立ち入ることはまずない、禁断の場所☆ ホワイティうめだのテナントで働く人たちが、休憩したり食事をとったりする場所です。

続いて、泉の広場へ。
日本の地下街史上もっとも早くに導入された、地下街のアメニティ空間です。

泉の広場に面したところに入口がある、防災センターへ。
センター内の画像は公開できませんが、まち歩きでは見学を。ここは、ホワイティうめだの営業時間に関係なく、24時間体制で運営されています。

柱や壁などにある案内図です。
通常の地図は北が上に向いているものがほとんどですが、地下街にある案内図は、必ずしも上を向いているわけではありません。その地図を見る人が、地図を見るときに顔を向けている方角が上になるように、地図が配置されています。地下にいると、方角がわかりにくくなるため、そのようにしたほうが把握しやすいための措置です。

泉の広場の北側から地上に出ると、阪急東通り商店街を貫く新御堂筋に出ます。
写真は、地下街からの排気口です。

ガラス張りのものは、荷物の搬出入のためのエレベータ。
泉の広場に面した、防災センターの隣くらいのところに下ります。

ここで、阪急東通り商店街の説明もおこないます。第1、第2、第3、中央、中通、パークアベニュー堂山の6つの商店会で構成されていることなどをお伝えします。
また、新御堂筋が交わる南西角のパチンコ千成会館の跡地にホテルが建設中であることなども説明。インバウンドの受け皿は、まだまだ不足しています。

その工事中の現場の壁には、こんなものも。
通りがかった人たちの自分がやってきた場所にシールを貼ってもらうんですが、いつからか、全然関係ない場所にシールが貼られるようになり、考えられない場所にたくさんシールが貼られていて、おもしろいことになってます(笑)

OSビル前の歩道には、昔の映画のタイトルと封切り年を刻んだタイルが埋め込まれています。
ここで、かつての映画についての談義に花を咲かせている人もたくさんいます。

これにて、第1のルートが終了。続いて、第2のルートであるノースモールとプチシャンを歩きます。

ここは、HEPとの接続場所にあるサニーテラスです。
このガラス窓の向こうは吹き抜けになっていて、地下空間への採光の役割を果たしている場所なのですが、地下で火災が発生した際には、このガラス窓が開き、排煙窓となります。いざというときに知っておくと役立つマメ知識を披露。

サニーテラスから先は、プチシャン通り。北へ向かって歩いていくと、かなりの傾斜があることに気づきます。南端と北端とでは、おそらく1階分くらいの高低差があります。

一番北側まで行くと、この春オープンする大工大梅田キャンバス方面へアクセスする出入口にたどり着きます。新設された出入口です。

見上げると、おもしろいかたちの吹き抜けが。

らせん状の階段を上がります。

すると、ここへ出ます。
ここは茶屋町ですが、大工大をはじめ、上智大、関大、宝塚大学など、大学のサテライトキャンパスが続々と誕生し、この界隈は今後、にわかに学生のまちになってきます。そんなこともご説明。

ここから少しだけ南下して、OPA横にある階段を下ります。

富国生命ビルまで帰ってきましたが、富国生命ビルに入るすぐ手前に、謎の扉があります。
「関係者専用」と書かれていますが、今回、特別に見せていただきました。

扉の中は、こんなふうになっています。
左側の白い壁面、見覚えがありませんか?
そう。これは、かつての富国生命ビルに向かう通路だった場所です。
この場所だけはつぶさずに、備蓄倉庫として活用されているのです。

以上で、ノースモールからプチシャン通りのルートは終了。
次は、第3のルートであるセンターモールとサウスモールを歩きます。

最初は、曾根崎警察署の真下にある大阪府警コミュニティプラザ。
今回は中には入らずに、フリップを使っての説明です。
中にはミニパトがあったり、ちょっとしたミニコンサートがおこなわれたりもします。

その近くには、路面に、こんなのがあります。
これ、大型資材を運搬するための機材が収められているのです。
年に1回程度しか登場しないとのことなので、これもフリップを使ってご紹介。

少し移動して地上に出て、現在工事中の阪神百貨店を眺めます。
独特の意匠ができつつありますね。

隣の新阪急ビルとデッキで繋がる仕組みになっていて、その下を道路が走っているのですが、上空から撮影した写真を手に、その様子を説明してもらいました。

黄色いところが阪神百貨店と新阪急ビルを繋ぐデッキです。

その手前には、この場所のランドマークにもなっている給気塔。村野藤吾設計、アラスカの原生林をイメージしたというものです。
のちほど、内部を映した映像を見ていただきました。

そのまま、曾根崎警察署の裏に移動して、ごて地蔵を。
昭和のはじめ頃に梅田界隈に疫病が流行った際、ご宣託により町内有志が発掘したのが、このお地蔵さんです。ギャンブルに効果があるとのことで、勝負の前にお詣りする方がたくさんいらっしゃいます。

もと大阪北小学校跡地。現在は駐車場ですが、ここには地上52階建て約900戸のタワー型マンションの建設が予定されています。

以上、まち歩きを終えて、富国生命ビルにあるアサヒ ラボ・ガーデンへ移動し、まち歩きでは伝えきれなかったことなどを映像で紹介したり、キタ歓楽街環境浄化推進協議会の活動などを紹介して、約2時間のまち歩きを終えました。

ご案内していただいた、ホワイティうめだを運営する大阪地下街株式会社のスタッフの方にもお話をお聞きしました。

アサヒ ラボ・ガーデンには、ビールでできた怪獣がたくさん棲息してました☆

今回のまち歩きのルートです。

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