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上賀茂神社
■所在地 京都市北区上賀茂本山339 ■tel 075-781-0011  ■拝観料 無料 ■拝観時間 11月-3月/8:30-16:00 4月-12月/8:00-16:30 ■HP http://www.kyoto.zaq.ne.jp/kamigamojinja/ ■アクセス 市バス (系統A2、4) 上賀茂神社前下車徒歩スグ ■祭神 賀茂別雷大神 (kamowakeikadutinoookami)  ■建築 一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居、本殿、橋殿、細殿、倭門、勅使殿、権殿、立砂、新宮神社、他多数 
古杜の姿に映る陰陽道本家の面影
京都でもっとも古い上賀茂神社は、正式名称を賀茂別雷神社といい、天武7年 (678年) に国費をもって現在のかたちの基が造営された。かつては源頼朝、織田信長、豊臣秀吉などを初めとする歴史上の人物の参拝、祈願も多かった。また、大自然そのものである別雷神を祀ることから、その力であらゆる災いを祓うご利益がある。さらに毎年5月15には、京都三大祭のひとつである葵祭が開催されるほか、9月9日にはユーモラスな鳥の鳴き真似、氏子の子供たちによる奉納相撲「烏相撲」なども行われている。世界遺産登録の神社である。
上賀茂神社
1.本殿 三間社流造の本殿は、文久3年 (年) に造かえ。流造は平安初期に出来た神社建築の形式で、京都に流造の社殿が多いのは上賀茂神社に倣ったものとされている。
2.倭門 中国南部や東南アジア、朝鮮南部、日本に共通して残る習俗として鳥居の設置が挙げられるが、これの起源は、共同体へ侵入する悪霊を防ぐ結界門だったとされている。
3.細殿 行幸の到着殿、行在所として使われていた社殿。入母屋造りの社殿の前には清めの砂のはじまりとされる2基の立砂が配されている。
4.橋殿 ならの小川の上に造られた橋としての機能を果たす社殿。毎年6月30日の夜に夏越大祓式が行われる。橋殿の上から人形 (hitogata) がならの小川に流される。
5.立砂 この円錐形に盛られた白砂は神が降臨するための憑代。鬼門や裏鬼門に砂を撒き、清めの儀式とする。
6.馬場殿 競馬界の神事が行われる。かつては流鏑馬も行われた。
7.一の鳥居
競馬界の神事が行われる一の鳥居から二の鳥居にかけての東側芝生は桜の名所。枝垂れ桜や一本桜が美しく花を咲かせる春は、花見客で賑わう。
上賀茂神社
(左から時計まわりに)細殿の前にある立砂→葵祭→烏相撲→橋殿→上賀茂神社の桜
競馬の元祖
寛治7年 (1093年) 、上賀茂神社ではすでに競馬が行われていた。5月5日に行われる行事で、騎手が左右に分かれ、左方は打毬、右方は狛鉾の楽服を着け、乗馬しながら本殿に集まり、馬場で駆け比べを行うというもの。今の競馬とはほど遠いが、それでも900年以上も前に、たしかに競馬は存在したのである。
毎年5月5日に行われる競馬界の神事
毎年5月5日に行われる競馬界の神事
馬場殿
馬場殿

巨大立砂の役割
細殿の前にある高さ1メートルほどの白砂。まるで現代美術の作品のようにも見える立砂だが、この円錐形に盛られた白砂は神が降臨するための憑代である。鬼門や裏鬼門に砂を撒き、清めの儀式とするこの風習は、この立砂が起源であり、制作時間は約4時間。2基の立砂の頂には対になってそれぞれに松の歯が刺さっている。これは陰と陽を示すためのものだ。ちなみに、安倍晴明の師匠は上賀茂神社の神主家の一族、賀茂忠行である。

立砂
立砂
広い境内の奥に細殿がある
広い境内の奥に細殿がある
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