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下鴨神社
■所在地 京都市左京区下鴨泉川町59 ■tel 075-781-0010  ■拝観料 無料 (大炊殿、御車舎、河合神社は500円) ■拝観時間 本殿/6:00-18:00 その他社殿/10:00-16:00 ■HP http://www.shimogamo-jinja.or.jp/index.shtml ■アクセス 市バス (系統A2、205) 下鴨神社前下車徒歩スグ、京阪電車出町柳駅下車徒歩8分 ■祭神 賀茂建角身命 (kamotaketsunuminomikoto)、玉依媛命 (tamayorihimenomikoto)  ■建築 本殿、祝詞屋、幣殿、御料屋、幣殿廻廊、楽屋、中門、舞殿、神服殿、橋殿、細殿、供御所、叉蔵、預屋、西唐門、大炊殿、井戸屋、楼門、楼門廻廊、他多数 ■宝物 鴨社御本宮之絵図、他多数
京都一長い歴史の神社は不思議がいっぱい
京都のジャングル糺 (tadasu) の森を抜けると現れる下鴨神社は、正式名称を賀茂御祖神社 (kamomioya-jinja) と呼ぶ。京都でもっとも古い歴史を持ち、平安時代以降は天皇家からも厚い信頼を受けた神社である。上賀茂神社の母にあたる。二本の樫の木の幹が途中で一本になる連理の賢木 (sakaki) 、神に供する料理を調理する大炊殿、みたらし団子を生んだ御手洗社など、見どころの多い神社である。
下鴨神社
1.河合神社 糺の森のなかにある式内社。あまり知られていないが、方丈記を書いた鴨長明の実家である。
2.糺の森 広さ約12万平方メートルを誇る森。樹齢200〜600年の樹木が約薬600本生い茂る、京都の原生林である。世界遺産にも登録されている。
3.相生社 神の仕業としか思えない2本の樫の木が一本になった連理の賢木をシンボルにした杜。縁結びの御利益をいただこうと、多くの女性参拝客で賑わいを見せる。恋愛おみくじもある。
4.楼門 東西の回廊と合わせて国の重要文化財に指定されている楼門は、寛永5年 (1628年) に建立された。3間1戸の高さは約30m。朱と白のコントラストが美しい。
5.御手洗杜 みたらし団子の生みの親となった神社
6.大炊殿 神に供える神餞をつくるためだけに建てられた調理場。この種の社殿が現存するのは大変に珍しい。
下鴨神社
(左から時計まわりに)鬱蒼と樹木が生い茂る原生林、糺の森→細殿→2本の幹が途中から1本になっている連理の賢木→鴨長明の生家、河合神社
みたらし団子発祥の地
今でこそ全国どこででも食べることが出来るが、みたらし団子は下鴨神社の祭事から生まれた。境内にある御手洗社で催される足つけ神事がそれである。境内を流れる御手洗川の冷水に足をつけるという行事なのだが、この際に神に供せられる団子がみたらし団子の由来だとされている。
俗説では、人の五臓六腑を見立てたと伝えられているが、下鴨神社によると、御手洗池に湧く水の泡をモチーフにしてつくられたとのこと。なお、下鴨神社近くにある「賀茂みたらし」で、元祖みたらし団子が食べられる。
御手洗社
御手洗社
神社の近くにある「賀茂みたらし」のみたらし団子
神社の近くにある
「賀茂みたらし」の みたらし団子

神さま専用の調理場
下鴨神社には、神に供する神餞をつくるためだけに建てられた調理場がある。それが、大炊殿。この種の社殿が現存するのはきわめて珍しい。また、現代の感覚では信じ難いが、明治初期までは神餞専門の調理師が数十名もいた。彼らの職は世襲制になっており、井上家が取り仕切っていたと伝えられている。ちなみに、大炊殿では主に飯や餅などの穀物類を調理し、魚鳥類は別棟の贄殿 (niedono) で調理されていた。なお、贄殿は、現在は供御所の一間になっている。

大炊殿 (ooiden)
大炊殿 (ooiden)
大炊殿内部の調理場
大炊殿内部の調理場
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