Luis presents! DEEP KYOTO 2004 all right reserved
Google
天龍寺
■所在地 京都市右京区嵯峨天龍寺 ■tel 075-881-1235  ■拝観料 境内無料、庭園参拝/500円 書道参拝/100円追加 法堂特別参拝/500円 ■拝観時間 3月21日-10月20日/8:30-17:30 10月21日-3月20日/8:30-17:00 ■HP http://www.rinnou.net/cont_03/10tenryu/ ■アクセス 市バス (系統61、62、71、72、C6) 嵐山駅前停下車徒歩スグ、京福電鉄嵐山駅下車徒歩スグ、阪急嵐山線嵐山駅下車徒歩20分、JR嵯峨野線嵐山駅下車徒歩10分 ■本尊 釈迦如来坐像 ■宗派 臨済宗天龍寺派大本山 ■建築 大方丈、法堂、篩月、宝源院、友雲庵、永明院、等寧院、妙智院、三秀院、弘源寺、慈済院、松巌寺、八幡宮、法華供養塔、亀山天皇亀山陵、後嵯峨天皇嵯峨南陵、雲光院、多宝殿、望京の丘、僧堂、放生池、他多数 ■宝物 釈迦三尊像、夢窓国師図像、夢窓国師像、足利尊氏像、観世音菩薩図、雲門大師図・清涼法眼禅師図、他多数
嵐山に威風堂々、禅の名刹
京都五山の第一位という格式を持つ天龍寺は、足利尊氏が、後嵯峨天皇の菩提を弔うために、夢窓国師を開山として建立した。その造営費用を捻出するために、元との貿易を再開し、天龍寺船を運航したことはよく知られている。嵐山は京都有数の桜の名所だが、群生するソメイヨシノは、夢窓国師が後嵯峨天皇の供養のため、奈良吉野から運んだものといわれている。往時は、嵐山や大堰川も天龍寺の寺域だった。
天龍寺
1.大方丈 本尊釈迦如来坐像を安置。方丈裏には、遠くに浮かぶ嵐山の稜線を背景にした州浜が美しい曲線を描く、曹源池庭園がある。
2.法堂 創建以来、8回も大火に遭い、禁門の変で薩摩藩の砲火によって焼失したのを最後に、禅堂を移築、仏殿兼法堂となった。天井の雲龍図はあまりにも有名。
3.朱印所 有名スポーツ選手がこぞって求めたがる勝守のお守りが売られている。
4.桃瓦 中国では古来、桃は魔除けの力があるとされた縁起物だった。鬼を払う意味もあり、天龍寺では書院の大屋根や多宝殿にいたる渡り廊下に、桃のかたちの瓦がある。
5.放生池 放生池とは、捕まえられた生物を放すための仏教の池のこと。天龍寺のこの池では、夏、一面に蓮の花が咲き、初夏の嵐山の風物詩となっている。もっとも綺麗なのは早朝5時。
6.弘源寺 毎年春と秋に庭園が公開される。インドの仏師が制作し、インド、中国を経て日本に伝えられた、踊るように腰をくねらせた珍しい毘沙門天像がある。
7.硯石 高さ2mもある巨大な硯石は、明治32年に鈴木松年が法堂に雲龍図を描いた記念碑として建立された。書画上達のご利益があるといわれている。
8.篩月 (龍門亭) 曹源池庭園を望みながら精進料理を頂く。殺生を戒める心から、魚介や動物性の素材は使われない。
9.宝源院 江戸時代に出版された名園案内『都林泉名勝図解』に紹介された名園。別名、獅子吼の庭。
天龍寺
(左から時計まわりに)
池泉回遊式の二の丸庭園。大小様々な石組により、力強さを表現している→東南隅櫓→東大手門→桜の季節にはライトアップがある→狩野探幽筆の障壁画
名庭中の名庭へ
かつては後嵯峨上皇の離宮、亀山殿が営まれており、その庭に夢窓国師が大幅に手を加えて、曹源池庭園をつくった。池泉回遊式庭園のもっとも古い遺構で、日本で初めて史蹟・特別名勝に指定されたほどの名庭である。嵐山、亀山、小倉山を借景とし、桜、新緑、紅葉と四季折々に美しさをまとう姿は、まるで一幅の大和絵のようである。山際には、巨岩を二段に組んだ龍門の滝を配し、前の石橋は三枚の自然石でつくったもので、三位一体を表し、三尊石は釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩をかたどっている。観光のための庭ではなく、もちろん修行のための庭。庭を美しく保ち続けることこそが、修行なのだ。
曹源池庭園
曹源池庭園
夢窓国師
夢窓国師
八方睨みの龍
天龍寺の法堂天井部に雲龍図が描かれているのは、龍が仏法を守る神さまだからである。現在の雲龍図は、平成9年、日本画の雄、加山又造の渾身の作。なんと、杉板159枚分、直径9mの円内に躍動する龍である。八方睨みとは、四方 (東・西・南・北) と四隅 (北東・北西・南東・南西) のこと。龍を見ながら円に沿って堂内を歩くと、どこにいても龍に睨まれてしまう。
法堂
法堂
雲龍図
雲龍図
top