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鞍馬寺
■所在地 京都市左京区鞍馬本町1074 ■tel 075-741-2003  ■拝観料 無料 ■拝観時間 9:00-16:30 ■HP なし ■アクセス 叡山電鉄鞍馬駅下車徒歩5分 ■本尊 千手観世音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊 ■宗派 鞍馬弘教総本山 ■建築 仁王門 (山門) 、由岐神社拝殿、義経公供養塔、鐘楼、中門、本殿金堂、他多数
宇宙と繋がる壮大な名刹
かなり険しい山道が続く。山が丸々境内という、巨大な名刹なのだ、ここは。宝亀元年 (770年) に鑑真和尚の弟子、鑑禎上人がこの地に毘沙門天を祀り、一宇を建てことにはじまる。度重なる火災や明治維新の廃仏毀釈で多数の堂宇を失ったが、昭和22年 (1947年) に鞍馬弘教を開宗し、堂宇を再建した。鞍馬寺の特徴は、なんといっても、堂宇と堂宇の距離にある。山門をくぐり、本殿、奥の院まで抜けるだけで約1時間の登山となる。したがって、ハイキング気分で大自然を満喫しながら参拝することが出来るのだ。鞍馬寺が本尊とするのは山中に満ちた宇宙生命である尊天の思想。これにあやかりながら、奥の院を目指すといい。
鞍馬寺
1.本殿金堂 外は一重、入母屋造りで、内部は外陣・内陣・内内陣に分かれている。内内陣に毘沙門天、千手観音、護法魔王尊像を安置し、背面には写経などが納められている。
2.鐘楼 ここの鐘楼は、大晦日に除夜の鐘を撞く人で賑わう。本殿金堂から奥の院参道に入り、約100m登ると見えてくる。また、付近には与謝野晶子と与謝野鉄幹の歌碑も建っている。
3.由岐神社 由岐神社は鞍馬寺の鎮守社として祀られている。元々は御所に祀られていましたが、天慶3年 (940年) に京都の北方の守護として現在の地に遷座された。このときの遷宮の様子が、鞍馬の火祭りとして例祭になっている。
4.多宝塔 鞍馬山山門駅からケーブルに乗ると目の前に現れる。昭和35年 (1960年) に再建され、三尊尊天と舎利宝塔を祀っている。ちなみに徒歩だと約1kmの行程。
鞍馬寺

(左から時計まわりに)荒々しい木の根道→本殿金堂→義経公背比べ石→鞍馬山に棲むと言われる天狗

ケーブルカーのある寺
鞍馬寺の山門 (仁王門) から山の反対側にある貴船神社までは約2km。しかもアップダウンの激しい山道となっており、かつての清少納言も、近そうに見えて遠いものは「鞍馬の九十九折りという道」と詠んでいるほどだ。仁王門から本殿金堂でさえ約1kmの坂道が続く。さらに難所なのが、仁王門から多宝塔へと続く道。しかし、ご安心あれ。この道にはなんとケーブルカーが設置されている。ケーブルカーで境内を移動するのは、全国でも鞍馬寺だけだろう。
多宝塔
多宝塔
多宝塔へ向かうケーブルカー
多宝塔へ向かうケーブルカー

本尊は宇宙生命のエネルギー
毘沙門天、千手観音、護法魔王尊、大杉権現など、鞍馬寺で祀られている神や仏は、さまざまである。それにしても魔王尊を祀るというのは不思議な気もするが、鞍馬寺の魔王尊は650万年前に金星より降臨された、地上の創造と破壊を司る神なのである。ちなみに護法魔王尊、毘沙門天、千手観音の三身を一体して、鞍馬寺では尊天と呼ぶ。尊天は宇宙のエネルギーのことなので、鞍馬寺は宇宙規模で信仰していることになる……。

奥の院魔王殿
奥の院魔王殿
鞍馬の火祭
鞍馬の火祭
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