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金閣(鹿苑寺)
■所在地 京都市北区金閣寺町 ■tel 075-461-0013   ■拝観料 400円 ■拝観時間 9:00-17:00 ■HP http://www.shokoku-ji.or.jp/kinkakuji/ ■アクセス 市バス (系統B2,B3,101,204,205,G,F) 金閣寺道バス停下車徒歩2分 ■本尊 釈迦牟尼仏 ■宗派 臨済宗相国寺派 ■建築 舎利殿 (金閣) 、本堂(方丈)、夕佳亭、不動堂、白蛇の塚、巌下水、銀河泉、鏡湖池、陸舟の松、龍門滝、池泉回遊式庭園、他 ■宝物 狩野外記筆襖絵「仙人高士図」、山岡鉄舟筆掛軸「髑髏図」、曽我簫白筆掛軸「飲仙図」、円山応挙筆掛軸「子犬」、他多数
義満作、北山文化の粋を集めた高級サロン
応永4年(1397年)に将軍職を義持に譲った足利3代将軍義満が、西園寺公経の山荘の跡に北山殿と呼ぶ別邸を造って隠棲した。応永15年義満が没するまで政治の中心となるが、彼の死後、その子義持により禅刹に改められ、義満の法号にちなんで鹿苑寺と号するようになった。往時は、舎利殿の他に紫辰殿、護摩堂、泉殿、天鏡閣など壮麗な建物を数多く有し、現在の数杯の広さと豪華さを誇った。北御所、南御所などの3つの御所からなっていたと伝えられており、貴族の最高位に就いた義満の極楽浄土のイメージが、そのまま具現化された。
大半の建物は応仁の乱などで焼失し、北山文化唯一の遺構であった金閣も昭和25年(1950年)にひとりの学僧によって放火され焼失してしまった。現在の建物は昭和30年に再建されたもので、昭和62年には、金箔が全面張り替えられ、きらびやかな姿を蘇らせた。
鏡湖池に臨む3層の楼閣の金閣は、初層は寝殿造りの法水院、2層目は武家造りの潮音洞、第3層は唐風の究竟頂となっており、三つの違った様式を見事に調和させている。また、衣笠山を借景とした池泉回遊式庭園は室町時代を代表する名園として知られている。
高台寺
1.舎利殿(金閣) 日本美術史上に残る前代未聞のオブジェ。花崗岩が風化した白川砂を使い、湖面には波打つさざ波が表現されている。なお、中国杭州の西湖を模したとの説があるが、定かではない。
2.本堂(方丈) 普段は非公開。前庭に植えられているのは、後水尾天皇が植えた胡蝶侘助。方丈内部には狩野外記筆の襖絵があり、室内の仏堂には、開山者である夢窓国師像が安置されている。
3.陸舟の松 義満が可愛がった盆栽の松を地植えに移し、手を入れた五枚松。バランスよく持ち上がった船先、4層の帆柱など、帆船のかたちが見事に表現されている。
4.鏡湖池 文字通り、金色の輝く金閣を水面に映し出す鏡池。大小10個ほどの島が人工的につくられ、舟遊びも出来る万能池。
5.銀河泉 義満がお茶に使ったと言われる湧水地。今も少しずつだが湧き出ている。
6.巌下水 苔むした屋根付きのこちらの水場は、義満が手を洗うのに使ったとされる場所。自然の岩の形状を上手く利用し、石垣で取り囲むように設置されている。足場には切り出し石を使い、屈んで手を洗いやすいように設計されている。
7.龍門滝 大御殿であった北山殿当時は、滝口の高さが13.5mもある豪快な滝だった。現在ではその10分の1程度にサイズダウンされており、往時の姿はない。鯉魚石にも注目!
8.白蛇の塚 元来の敷地であった西園寺北山第の池泉の遺跡を物語る塚。白蛇は、西園寺家の鎮守である。
9.夕佳亭 江戸時代初期に住職だった人物が、後水尾法王を招くために営んだ茶室。金森宗和作であったが、焼失し、現在のものは明治7年に再興したもの。
高台寺
左/雪の金閣寺 右上/方丈の内部。狩野外記筆襖絵「仙人高士図」が見える 右下/夕佳亭
舎利殿「金閣」のABC
釈迦の骨を本尊とする金閣舎利殿は、三層構造で成り立っており、一番下は法水院。平安貴族に倣った寝殿造りになっている。二層目は湖音堂。鎌倉武家屋敷様式の書院造りである。最上層は究竟頂 (kukkyoutyou) と呼ばれ、花頭窓をあしらった禅宗仏殿風のオリジナル様式である。使われている金箔の総量は20万枚であり、重さにして20kgある。また、昭和25年 (1950年) 、真面目な僧侶が苦悩の末に放った火が原因で焼失してしまうが、5年後に再建された。昭和62年 (1987年) には総額7億5千万円をかけて漆の塗り付け、金箔の貼り付けが行われた。
最上階の究竟頂
最上階の究竟頂
二層目の湖音堂
二層目の湖音堂

夕佳亭
夕佳亭茶室にある南天の床柱と萩の違い棚が見どころ。南天の木は通常細いが、床柱の南天は太いので珍しい。南天は「難が転じて福となす」と縁起がいい。

不動堂
岩窟の中に弘法大師の作と伝えられる石造の不動明王像が安置され、本尊は秘仏であるが、参拝すると首から上の病が治ると伝わり、参詣が絶えないという。

南天床柱
南天床柱
夕佳亭
夕佳亭
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