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龍安寺
■所在地  京都市右京区龍安寺御陵下町13 ■tel 075-463-2216  ■拝観料 500円 ■拝観時間 3月-11月/8:00-17:00 12月-2月/8:30-16:30 ■HP なし ■アクセス 市バス (系統B2、50、59) 立命館大学前、龍安寺前下車スグ ■本尊 釈迦如来像 ■宗派 臨済宗妙心寺派 ■建築 方丈、石庭、昭堂、仏殿、勅使門、涅槃堂、西源院、太珠殿、鏡容池、他多 ■宝物 つくばい、他多数
世界に誇る、枯山水石庭
龍安寺は、もとは円融 (enyu) 天皇の御願寺円融寺があったところであり、円融寺衰退後、左大臣藤原実能が山荘を営み山荘内に徳大寺を建立した。宝徳2年 (1450年)、 室町幕府官領細川勝元が、徳大寺家の別荘を譲り受けて寺地とし、妙心寺の義天玄承 (gitengenshou) を招請し開山した。これが龍安寺のはじまりである。玄承は、師である日峰宗舜 (nippousoushun) を開山とし、自身は第2代として、禅苑を創建した。しかし応仁の乱で焼失。細川勝元の子政元が復興した。復興にあたり勝元の書院を方丈とし、東福寺の昭堂を移して仏殿とした。寛政9年 (1797年)、再度の火災で方丈・仏殿・開山堂を焼失したため塔頭西源院の方丈を移築した。なお、有名な龍安寺の石庭は、世界遺産にも登録されている。
龍安寺
1.鏡容池 境内の約半分の面積を占める池。四季折々の姿を見せ、観光客から人気が高い。江戸時代にはおしどりの名所として知られ、別名おしどり池とも呼ばれる。
2.石庭 白砂に大小15個の石を左から右へ7、5、3と配することから、「7、5、3の庭」とも呼ばれている。
3.庫裡 禅宗独特の高い切妻造りの屋根と破風、木組みと白壁が織り成す建築美が目を引く。参道から庫裡にいたる石段の両面に組まれた龍安寺柿も見応えがある。


高台寺
(左から時計まわりに)蔵六庵→仏殿→鏡容池→石庭→つくばい
水戸光国寄贈のつくばい
方丈の東北側の庭園に置かれたつくばいは、じつは、水戸黄門が龍安寺に寄贈したものと言われている。水戸黄門こと水戸光国が「大日本史」を編纂する際に、龍安寺の蔵書であった「西源院本太平記」を借りたお礼に、このつくばいを寄贈した。つくばいに書かれた文字は、「吾、唯、足るを知る」と読む。分相応に満足せよ、と説いている。一方、石庭に置かれた石は15個だが、どの角度から見ても14個しか見えないように配置されている。つまり、こちらは、足りないことを知れ、と、説いているのである。
つくばい
つくばい
つくばいに書かれている文字
つくばいに書かれている文字

日本最古の椿
龍安寺垣にある侘助椿の老木。一見、なんの変哲もない椿のようだが、じつは、豊臣秀頼政権下の1950年前後に起こった朝鮮出兵の際に、侘助という人が朝鮮半島から持ち帰った椿で、日本最古の椿とも伝えられている。三度にわたる火災で資料をほとんど焼失したことから真偽のほどは定かではないが、秀吉がこの椿の花を絶賛したと言われている。

侘助椿
侘助椿
厚い割竹を斜めに編んだ龍安寺垣
厚い割竹を斜めに編んだ龍安寺垣
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