「たけうちうどん店」の鶏天ぶっかけ大盛り

豊崎に行ったので、久しぶりに「たけうちうどん店」でうどんを食べる。
開業のときから通っているので、もう、10数年は通っている。
以来、僕もたいがい讃岐うどんを食べてきたが、この店よりも美味い麺を食べたことがない。少なくとも、キタでは「たけうちうどん店」より美味い讃岐うどんの店は、ない。


行くと、きっと、鶏天ぶっかけ大盛りを注文する。
注文すると、「麺が1kgほどありますが大丈夫ですか?」と、ホールの女の子に言われる。
「かまへんから早よ持ってきて」と、口には出さずに表情にだけ出して、口では「大丈夫です」と言う。
「そんなん全然大丈夫や。オレを誰やと思てるねん」とでも言いたげに退屈そうな顔をして、イキって常連感を出すのが、まあまあ気に入っている(笑)店主は僕の顔を覚えてくれているが厨房にいるし、ホールの女の子はしょっちゅう変わるので顔は覚えてもらっていない。
ちなみに以前は、1kgと言わず、3玉と言っていた。1kgは3玉より多いと思うが、そもそも、ここの1玉は330gくらいはありそうな気もする。


ほどなくして、麺1kgの鶏天ぶっかけ大盛り(笑)がでんと出てくる。
麺だけでなく、でっかい鶏天が5個乗っている。たぶん、ぶっかけうどんに鶏天を乗せて出したのは、大阪では「たけうちうどん店」が最初ではないかと思う。知らんけど。なんにしても、そこらへんの唐揚げ弁当が尾っぽを巻いて逃げ出すようなボリュームである。出汁に浸かっても衣が簡単にはふやけない、ハードな鶏天。


麺は、おろしたてのイワシみたいにピカピカで、しっかりと腰も弾力もあるのにキメが細かく口に吸いつき、そんなサイコーなおねーちゃんおる?という麺。日本一かどうかは知らんけど、キタではダントツやと思う。


「たけうちうどん店」は、開業以来、麺の量が多く、そのことでお客からクレームが続出し、「並」の麺の量を減らしたという逸話がある。逸話というか、僕はその変化を目の当たりにしてきた。「大盛りは減らさんといてな」と僕が言うまでもなく、そこは変わっていない。


食っても食っても丼の底が見えない麺の量は、初回こそちょっとした恐怖もあったけれども、2回目以降、現在に至るまで、僕はぺろっと食べてしまう。
もう霜降りの焼き肉も食べる量が年齢とともに減ってきているが、ここのうどんだけは、痩せの大食いの本領が依然として発揮されていて、1kgをぺろっと食べてしまう。
で、「ごっつぁん!」と言って、お代を置いて、颯爽と出ていく。
ぺろっと平気な顔して食べてこその、注文するときの「かまへんから早よ持ってきて」の表情が、フリとして生きてくる(笑)


鶏天ぶっかけ大盛り、1,080円。
数年前、小麦粉と玉子が爆値上がりしたので、お店のメニューも堪えきれずに100円程度値上げされた。その後、はっきりと覚えてないけど、80円という端数は、たぶん、消費税が8%から10%になったときに、そのまま据え置きにしたんとちゃうやろか。


今日みたいな大雨でも、ソッコーで満席。


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