大淀の地域コミュニティの拠点である「中三会館」がオープンして10周年ということで記念式典と交流会が開催されるので、来てー!とお呼ばれされ、出席してきた。
10年前、それまでの商工会館を衣替えして地域の拠点にするにあたって、内装を変えよう!となり、ちょうど部屋の模様替えの手段としてクロスの張り替え等とともにペンキ塗装も選択肢のひとつとしてもえらえるようにプレゼンをしていた日本ペイントさんに声をかけて、ペンキを提供してもらった。
その少し前に梅田の落書き消しで日本ペイントさんと協働していたし、大淀の地元企業でもあるので、おつなぎしたのだった。
当初、木下眞弓さんが、ペンキの色はミントグリーンがいい!と言い出し、見本のカラーチャートを選んだ。カラーチャートの数センチ四方で見るとそれはなかなかにどぎつい色で、これを壁一面に塗るの?ちょっとどぎつすぎない?なんてことを皆で言っていたのだが、眞弓さんが譲らなかったので、その色に決まった。決まったときは、みんなして、眞弓の部屋やな!と、言い合っていたものだ。
ところが、そのミントグリーンを壁に塗ってみると、じつに爽やかないいかんじなのである。カラーチャートの狭いタイルで見るのと、大きな壁に塗ったときの印象が、まるで違うのだ。あのときは、お見それしました。明るくと、朗らかな色で、とてもとても、いい壁になりましたな。眞弓さん、さすが。
僕は眞弓さんとは20歳近い歳の差を乗り越えて駆け落ちする企てをした仲と公言していいほど、仲良くさせていただいている。
あるとき、なにかつまらないことでめっちゃ落ち込んでいたときに、偶然、眞弓さんから電話がかかってきた。落ち込みを気取られないようにいつものとおりに元気いっぱいに電話に出たつもりだったが、どうした?なにかあった?と一瞬で勘づかれたことがあった。その後、相談に乗ってもらったのだけど、その場所は、中三会館だった。
ニットのイベントもさせてもらったことがある。
今でも、つひまぶができるたびにお持ちして、ついでによもやま話をして、中三会館に長居をしている。
つひまぶで大淀の特集「行け!大淀号」をつくったとき、大淀のイラストマップをQuiyoxさんに描いてもらった。でも、それきりにするのがもったいなかったので、そのマップを壁いっぱいのサイズに拡大して、子どもらを集めてお絵描き会をしてもらった。
地図は、大人と子どもをつなぐツールにぴったりで、一緒になって色を塗るだけで、会話が生まれる。まちの先輩と後輩が、ひとつのマップを通してまちの物語を共有する場になるのだ。
そんなこともやり、眞弓さんにQuiyoxさんを紹介し、ふたりは今も仲良くされている。
僕は扇町の人間だけど、眞弓さんとのご縁から、大淀地域とはなにかとご縁をいただいている。
そして、なにかをするのも、誰かに会うのも、中三会館。
そんな中三会館ができて10年で、今日、いろんな人が集まって思い出話を語ってくださったところ、ここでお祖父さんの葬式を出した、結婚式をした、などなど、人生の節目の舞台にこの場所があったのだということを知らされ、ちょっと感激した。
そうやって、地域にお住まいの人たちに愛されてきた場所なのですね。
10周年おめでとうございます。
楽しい、心のこもった式典と交流会を過ごさせていただきました。
おおきにです。
準備に奔走された岸本さんや関係者の皆さん、お疲れ様でした。
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