フリーペーパー研究会@はちみつとフリーペーパーの専門店「はっち」

はっち

フリーペーパーとはちみつの専門店「はっち」に行ってきました。
そこで開催される「フリーペーパー研究会」にて、つひまぶについてお話しなさいとのお題をいただいて。

つひまぶは、モノクロであること、テキスト量が多いことに注目していただいて、そこは当初のコンセプトにもあったことなので、そこに注目しただけたのはちょっと嬉しかったです。
予算がないことやさまざまな制約のなかからモノクロでやってるわけですが、そうした制約は逆にモノクロの良さを追求する機会でもあるので、このまま続けていきたいなーと思っています。

はっち

「はっち」にはじつにたくさんの全国のフリーペーパーが置かれていて、お話しに行ったのにもかかわらず、勉強になることばかりの素敵な夜でした。
個人的に心に突き刺さったのは、青森で発行されている「tovo PLUS」という、ポストカードサイズの小さな小さなフリーペーパー。
東日本大震災で親を失った子供たちを支援するプロジェクト(TJWKとおなじだ!)の一環で発刊されているフリーペーパーです。震災以降の青森県に住むごくごく普通のご家族の写真とインタビューを1ヶ月に1組ずつ紹介するフリーペーパーです。100ヶ月で100組のご家族にインタビューする、というもの。
「2011.3.11のことを覚えていますか」「その後、心境や生活に変化はありますか?」「10年後のイメージは?」それだけを、ただただ、それだけを聞くインタビューなのですが、そんなふうにおなじ作業を続けていくことは、想像以上にしんどいことです。
でも、100ヶ月、つまり約8年間は続くわけで、その間は、震災を風化させないぞ!という強い意志と情熱を感じるし、そもそも、この質問を投げかけるまでにそのご家族と会話を重ね、人間関係を築いていることも想像できます。とてもしんどく、厳しい仕事です。でも、意味のある仕事です。すべてが、心に突き刺さってきました。

はっち

さて、「フリーペーパー研究会」ですが、後半はフリートークのようなかたちで、さまざまなことが飛び交いました。
そもそも、フリーペーパーってなによ?ってことから、話ははじまります。
行政の広報誌や企業の広報誌、団体の会報誌はフリーペーパーなのか?とか。個人メディアとも言えるZINEやリトルプレスは?
amazonで取り扱っていないモノはフリーペーパーでいいのではないか? などなど。
個人的には、全国のフリーペーパーは、配本をどうしているのだろうか?ということに興味があったので(というか、つひまぶでの課題でもある)、そのことを聞くと、やっぱ、どこも苦労されているとのこと。

このことでおもしろいのは、読み手の方も、どこで手に入るのか、探すのに苦労されている点ですね。そのあたりの導線が整備されていないのはフリーペーパーの特徴なのかもしれないけれども、そのせいもあってか、その入手の難しさが読者を熱くさせる、という例があります。これは、つひまぶでも発生する現象で、そのおもしろさはフリーペーパーならではのような気がします。作り手だけが熱いんじゃなくて、読み手も熱いのがフリーペーパー。
そんななか、定期購読の仕組みを作っているフリーペーパーがあることを知りました。これは、寄付や郵送代も含めて、1年間の定期購読で◯◯円、と、お金を取っているわけです。クラウドファウンディングと似てるなと思ったけれども、1冊だとタダでも定期購読にしちゃうとお金をとることができるのだということは、ちょっとおもしろいなと思いました。

また、「はっち」の特殊性についても。
ここでは、担当者が発行元にコンタクトをとって、そちらのフリーペーパーを置きたいので送ってもらえないですか?と、オーダーするわけです。ビジネスだと、商材の仕入れです。
でもそこには、金銭のやりとりが発生しない。むしろ、発行元は、郵送代の分、マイナスです。
でもそれが成り立ってしまうという不思議。これって、結構おもしろいなと思いました。
さらには、フリーペーパーのバックナンバーを揃えている場所がない、アーカイブされていない、消えていく儚さなどなど。
フリーペーパーには課題もおもしろさもたくさんあって、なかなか奥が深いなと思った次第。

つひまぶつくってる身であれですが、僕自身がフリーペーパーを取り巻く環境についてあまり知らないなということも、身に沁みましたです。
と同時に、書店に並ばない雑誌の世界、オルタナティブな世界が豊かにひろがっているのだなと知ることができたのは、とっても大きな収穫でした。
「はっち」さん、参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

はちみつとフリーペーパーの専門店「はっち」

大阪市北区中津5-4-21

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