新企画はじまります!
【ルイスtoまろん】
まろんさんこと小栗一紅さんは、劇作家にして女優、朗読ファシリテーターにして整体師、楊名時太極拳準師範、大橋しんNWI(ノンバイオレントワーク研究所)研究員、アレクサンダーテクニークの人であり、身体のメカニックを熟知されている方。
ワシとはまったく違うフィールドで活躍してきたまろんさん(小栗一紅さん)とは、なんかいろんなものが相性よくピッタリと合い、一緒にコンビを組んで何かできたらエエなぁと、常、思っていたのです。
バンド、コント、漫才、ラジオ体操…。いろいろ考えたのだけど、どれもできないことばかり(笑)
そんな折、僕が今から取り組もうと思っていたもの、これ2人でやったらぴったりやん!ってのが、出てきました。
大坂に残る『浪華奇談』を現代語訳して、そのテキストをみんなで音読するというもの。
ユニット名も「ルイスtoまろん」に決まりました☆
【浪華奇談】
さて『浪華奇談』とはなにか。
江戸時代後期、玉造の開業医だった小倉敬典が編んだ、都市の暮らしのなかで、身近に棲むものによる怪異を取り上げた本です。
最先端都市である現代の大阪・キタにあってもイヌやネコやネズミは身近な存在だけど、かつてはこうした異類譚が多数存在し、ヒトと生き物のあいだに横たわる物語は、今よりもはるかに豊かでした。
『浪華奇談』には二冊本・四冊本・八冊本が確認されているけれども、いずれも写本で、版本あるいは活字本としては刊行されていません。二冊本と四冊本は大阪府立中之島図書館に所蔵されています。
仲良くさせていただいている民俗学者の多野登先生が翻刻(古文書や古典籍などの「くずし字」を読み解き、現代のテキストに打ち直す作業)し、『大阪府立図書館紀要』第36号(2007年3月31日発行)に発表されておられます。
この時代、まだ「妖怪」という言葉は生まれていなかったようだけど、おなじみのキツネ・タヌキからイヌ・ネコ・ネズミといった、都市の暮らしにあっては身近な生き物のほか、天狗、河童・鬼女・鬼僧・疫神・幽霊などの異類のモノによる怪異がたくさん出てきます。
いわゆる怪談やホラーというほどではなく、不思議な話、つまり「怪異」です。そんなに怖くありません。
ちょっとした、異界の話。現生と異界の裂け目に生まれた話。
そんな『浪華奇談』をベースに、ルイスが現代語訳し、多少の脚色を加えて、書き下ろしています。(順次、書き下ろしている)
『そうだったのか!? 北野の歴史』が完成して、次、この仕事に取り組みたいと思っているのです。
手はじめに30編ほどを現代語訳して書き下ろしてみたいと思っています。
【朗読】
それを、朗読ファシリテーターとして、めっちゃ和む場をつくられるまろんさん(小栗一紅さん)と一緒に、参加者のみんなで音読するのです。
朗読・音読とは不思議なものですね。
普段僕たちがおこなっている黙読と違い、音読は、視覚で文字をとらえ、それを音に変換して発声し、自分の耳でその声を聴くという複雑なプロセスを同時におこないます。
このことで、感情の制御を司る前頭前野が活性化されるような気がします。一定のリズムで声を出すので、一種のリズム運動に近い効果もあるのかもしれません。その意味では、とても音楽的。
声に出して文章を読むことはとても大切で、僕たちライターも、自分の書いた文章がリズミカルかどうか、SVOCに齟齬がないかどうかなどをチェックするために、声に出して読むことは多々あります。
そうすることで書き言葉特有のリズムや表現が身体に染み込むし、自然と豊かな語彙や正しい文法が引き出されやすくなります。
そしてなんといっても、声に出して読むことで、ビジュアルが立ち上がります。
音読は、文字情報を「単なるデータ」から「生きた景色」へと変換する装置として、とても有効なアプローチです。
物語の森へ入っていくことができるわけです。
しかも『浪華奇談』には、天満も曽根崎も八軒家も、身近な大坂の地名がたくさん出てくるので、それだけでもイメージしやすい。
もちろん、ルイスは、お話の背景となる当時の大阪について解説します。資料も用意します。
演劇のプロであり、数々の朗読劇や朗読の場をつくってこられたまろんさん(小栗一紅さん)が、極上の場をつくってくれます。
まろんさんの音読はいいですよ。場がゆるりと心地いいのです。まろんマジックです。
さあ、みんなで、大坂の物語の森へ没入しましょう!
ルイスtoまろん
第1回目
「医生野狐を呵(しか)る」
日時:5月17日(日)10:30〜12:00
会場:談話室マチソワ
(大阪市北区南扇町6-26 扇町ミュージアムキューブ内1階)
https://talkin-about.sub.jp/matineesoiree/
参加費:1,000円(朗読のほか、ストレッチ・資料・解説付き)
詳細・お申し込みはHPから:https://luis.jp/naniwakidan
お飲み物は、イベント終了後に
お時間ございましたら、ご注文ください。



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