お初天神 節分祭 護摩焚き 露天神社

お初天神の節分祭の護摩焚き

お初天神の節分祭では、護摩を焚く。
お初天神の護摩焚きは、護摩壇に薪を組んでヒノキの葉で覆ったものを燃やし、そこに願い事と名前を書いた護摩木をくべる。
天台宗や真言宗の密教系寺院でもおこなわれるし、修験道でも神道でもおこなう。
お初天神のものでは、修験者によるお経が唱えられ、神官によるお祓いがおこなわれるので、習合している。
供物と一緒に護摩木を焚き上げ、厄災を祓い、ご本尊の加護を願う。
供物を火中に投じ、煙にして天上の神に捧げて、祈願する祭式ですな。
最後、参列者は、火の周りを回らせてもらう。
紀元前からおこなわれてきたとか。
古いといえば、夏の厄除け、夏越の祓の茅の輪くぐりも、文字通り、回る。
どちらも古い儀式である。
そして、どちらもじつは、時計回りに回る。(茅の輪は8の字に回るけれども、スタートは時計回り)
さて興味深いのは、イスラム。
僕はメッカにもカアバ神殿にも行ったことはないけれども、写真を見ると、人々は反時計回りに回っている。
そういえば、キリスト教も、祭壇を左に見ながら反時計回りに進む。フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂もそうだし、カソリックだけでなくオーソドックス教会でも、反時計回りに祭壇のぐるりを回った。
一方、東大寺の大仏殿は、どう考えても、時計回りに回るようにできている。
四国のお遍路も、一番札所から時計回りに巡礼し、八十八番札所にたどり着くようになっている。
時計の針が回る向きは、日時計の針の影の回る向きを元に決められている。だから、時計回りの背後には農耕文化や太陽信仰があるのだろうことは容易に想像できる。
その伝でいくと、反時計回りの元になっているものは、夜の星のような気がする。夜空の星は北極星を中心に反時計回りにまわっているのだから、反時計回りというのは、そこから来ている思想、肉体運動だろうか。
北極星といえば、遊牧民。あ、反時計回りに回るのは、遊牧社会か! そういうことか!

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