今、関テレの3階にある「メビック扇町」にて、「my home town わたしのマチオモイ帖」展が開催されているので、行ってきました。
5月11日(金)~6月10日(日)
会期中無休・入場無料
平日:11:00~21:00
土日:11:00~19:00
展示の詳細については、HPをご覧あれ。
http://www.mebic.com/machiomoi/
はじまりは、広島の女性コピーライターさんが、ご自身のふるさとである瀬戸内海の小さなまち、因島の重井町を、自分の目線で、自分の言葉で伝えたいと、アクションを起こしたこと。私家版で、「しげい帖」というものをつくられたのですね。
その企てが大きく羽ばたいて、全国でたくさんのクリエイターたちが、自分のまち、思い入れのあるまちを、自分目線で紹介する冊子をつくっています。
それらが、今、メビック扇町で、一堂に展示されてます。
こんなかんじ。
大小さまざまなまちの「マチオモイ帖」があって、見てるだけでとても楽しいです。
北区だと、中津や中崎、天満、同心、天神橋、中之島…、ほんまに狭いエリアに限定したものもあれば、市や県にまでエリアをひろげたものもあります。もちろん、市町村の区割りではなく、このあたりのエリア、なんてのも。果ては、海外のものまでありました。
とーっても自由です。
ガイドブックのようでガイドブックではないようで…、要するに、自分が気に入ってる店や場所といった定型のフォームにしたがうのではなく、まちへの思いをテキストやビジュアルで見せたり、というのが多いですね。
判型も自由。A4やB6といった定型に収めているものもあれば、小さな豆本にしたり、超横長にしてみたり、果ては布にアップリケを貼りつけてつくったり、冊子という枠すら超えて映像作品にしてみたり…。
このへんも、とーっても自由です。
ひとつひとつを手にとって見ていると、クリエイターが、対象物(まち)に向けての愛情を表現したものになっていることが、よくわかります。
「クリエイターが社会に対してできること」
これが、プロジェクトの、マチオモイ帖のコンセプトになっています。
なっているのだけれども、そのじつ、これらの作品で表現されているものは、クリエイターが社会に対してできることではなく、その裏返しの、「クリエイターが社会からもらったもの」が、表現されているのですね。
このまちから、こんなにもでっかい愛情をもらった、それを表現することで、社会に対してなにかを返していく。そんなふうに、言い換えることができると思います。
震災からこっち、家族や友だち、地域とのつながりなど、自分を育んできた大切なものをあたらめて見つめ直す動きは、いたるところではじまっています。このプロジェクトも、そんななかで大きくなってきたものだと思います。
このブログもそうだけれども、僕もまた、自分が今暮らしている場所を見つめることを、やっています。
そんななか、思うことは、
マチオモイ帖のように、自分のまち、足下に目線を向けることは、とりもなおさず、自分自身の内側を見つめることなのだ、ということです。
自分の目線でまちを紹介するということは、現在の自分をかたちづくってきたものを紹介することにほかならず、そう考えると、これらの作品はすべて、「僕はこのような人間なのです」と、自己紹介をしているのだ、と。
そうすることで、自身が何者であるのか、という問いに自身が答え、その先に、「クリエイターが社会に対してできること」があるのだ、と。
その意味でも、このプロジェクトは、自身へ問いを向ける、いいきっかけになると思います。
そして、そうした試みは、なにもクリエイターの専売特許じゃない。まちに暮らすひとりひとりすべてがマチオモイ帖をつくったら、とてもおもろいやろな、とも。
以下、目についたマチオモイ帖から。
どれも、手にとって、中を見ることができます。
早速目に飛び込んできたのが、天満のイラストレーター、ハピネス☆ヒジオカさんの「へなへな大阪天神橋劇帖」。以前、スケジュールの都合でお仕事のブッキングが流れたことがあったのだけれども、これをつくられていたのね(笑)
そして、僕にマチオモイ帖の存在を教えてくれた、カノさんの「中崎帖」。
いつぞや、明日までに大量の画像処理をしないとダメなんです~、と、飲みの誘いのときに気に留めていたのは、これのためですね(笑)
北区関連で拾ってみました。
「中之島おさんぽ帖」
「中津3帖」
「中之島帖」
「同心帖」
「天神橋帖」
「てんま帖」
「大阪市北区梅田1帖」
こんな、蛇腹タイプのものもありました。
横長のも。
これは布をベースにして、アップリケでつくってはります。
このへんのは、海外のん。
手前の黄色いのは、行ったことないパプア・ニューギニアについて、ご自身のイメージで紹介してはります。
東北の被災地からも。
これは、僕の父親の墓のある、広島県府中の「府中帖」。
少し前に、年若い僕の友人が、このまちへUターン就職したばかりです。教えてあげなければっ!
関西だけでも、たーくさんの場所のマチオモイ帖がつくられてます。
「my home town わたしのマチオモイ帖」展
5月11日(金)~6月10日(日)
会期中無休・入場無料
平日:11:00~21:00
土日:11:00~19:00
場所:メビック扇町(大阪市北区扇町2-1-7 扇町キッズパーク3F)
メビック扇町HP 展示プログラム
http://www.mebic.com/machiomoi/
日本全国マチオモイ帖
http://machiomoi.net/
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