『日本外食全史』

『日本外食全史』阿古真理
全史である、全史。圧巻の660ページ。
目次を見てほしい。よくもまあ、これだけの項目をカバーしたもので、まったくもって「全史」を名乗るにふさわしい仕事だ。
各ジャンルの前史を調べ、高級料理から庶民の料理までをカバーし、雑誌・テレビ番組・漫画など外食盛衰に影響を与えたメディアをフォローし、有名料理人や料理評論家の紹介まで目配せし、万博からバブルのイタ飯ブームまで、ファストフードからビストロまで、居酒屋からスパイスカレーまでを縦横無尽に網羅し、個人で達成したとは信じ難いほどの大仕事。大文字の「仕事」だと手放しで絶賛したくなる本。辞書的な使いかたすらできるし、巻末には索引までついている。
とある企画を立案するなかで、大阪のスパイスカレーについて調べようとしていた矢先に、この本が発刊された。早速買って読んでみると、最後の最後で、大阪のスパイスカレーの記述に出会う。
先日、京都の御池でとんでもなく美味い親子丼に出会った数日後、この本にその店の記述が出てきた。
譲り店や後継についての原稿を書いた直後に、この本に、そういうやり方が今注目されているという記述に出くわした。
この本を軸に、僕が目を向けているいろんなことが集まってきていて、「流れに乗った」感がすごくある。経験的に言って、こういう場合はなにがしかの「流れに乗った」気がするし、そうなると、そこらへんで取り組んでいる仕事はいい成果を生むだろうなというのも、なんとなく見えてきた。
出会ったね!
とりあえず、ネットにあったので、目次載せておきます。これだけでも圧巻だけれども、これがまださらに細分化されて、各項目に10個くらいの小見出しが立ちます。
第一部 日本の外食文化はどう変わったか
第一章 ドラマに情報誌、メディアの力
■ 一 『包丁人味平』から『グランメゾン東京』まで。食を描く物語
■ 二 グルメ化に貢献したメディア
第二章 外食五〇年
■ 一 大阪万博とチェーン店
■ 二 バブル経済とイタ飯ブーム
■ 三 一億総グルメ時代
第三章 ローカルグルメのお楽しみ
■ 一 フードツーリズムの時代
■ 二 食の都、山形
■ 三 伊勢神宮のおひざ元で
第二部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか
第一章 和食と日本料理
■ 一 料亭文化の発展
■ 二 居酒屋の日本史
■ 三 食事処の発展
■ 四 江戸のファストフード
第二章 和食になった肉料理
■ 一 牛肉を受け入れるまで
■ 二 とんかつ誕生
■ 三 庶民の味になった鶏肉
■ 四 肉食のニッポン
第三章 私たちの洋食文化
■ 一 定番洋食の始まり
■ 二 ファミリーのレストラン
■ 三 西洋料理から洋食へ
第四章 シェフたちの西洋料理
■ 一 辻静雄という巨人
■ 二 グルメの要、フランス料理の世界
■ 三 浸透するイタリア料理
第五章 中国料理とアジア飯
■ 一 谷崎潤一郎の中国料理
■ 二 東京・中国料理物語
■ 三 ソウルフードになったラーメン
■ 四 ギョウザの秘密
■ 五 カレーとアジア飯
エピローグ コロナ時代の後に
■ あとがき


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