鞍馬寺の狛犬

鞍馬寺は王城・平安京の北の地に造営されたので、毘沙門天さんが祀られている。毘沙門天さんは、四天王で言えば多聞天にあたる北方の守護神だから。
その毘沙門天さんの使いとされている神獣が、虎ですな。
それゆえに、毘沙門天さんを祀っているお寺さんには虎の意匠を凝らしたものがあちこちにあります。
信貴山の朝護孫子寺には有名な張子の虎がいらっしゃる。
四天王寺近くの大江神社には、もともと阿吽の狛虎がいらっしゃった。明治の神仏分離で吽形の虎が欠けたので、地元の有志が寄贈したら阪神タイガースが18年ぶりに優勝した。
京都祇園にある建仁寺の塔頭、両足院の御本尊さんは、もとは鞍馬寺の毘沙門天像の胎内仏で、ここにも狛虎が鎮座している。ついでに、寅のおみくじもある。
とまあ、毘沙門天さんと言えば虎なので、毘沙門天さんを祀っている鞍馬寺の本堂前にも、もちろん、狛犬ならぬ狛虎がいらっしゃる。
これがまた、超かっこいい意匠で。
レトロモダンのようでありながら、その枠には収まらない迫力がありますわ。渦を巻いた盛り上がりがすごくて。横から見ると、えらいことになってます。鞍馬山は霊山だけど、まるでこの山の霊気を表現したような姿ではないですか。
落款を見ると、黒岩淡哉という人の作です。
調べてみると、明治36年(1903)に大阪で開催された第五回内国勧業博覧会で、会場内の噴水池に楊柳観音像を制作した人物ですと。
ググってみると、いくつか作品が出てきます。でも、鞍馬寺の狛虎のような迫力のある意匠はほかにはなく、やっぱ、鞍馬山の霊気がこのような作品をつくらせたのだろうか、と思うしかなさそうなのですよ。やっぱ、鞍馬山はおもしろいところだな。

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