『地獄絵ワンダーランド

4年前に京都の龍谷ミュージアムで開催された展示会。行き損ねたやつやけど、古本屋さんで図録ゲット☆
お盆に地獄絵とは乙ですわ。

日本人の地獄イメージは、もともとが黄泉の国で、これは薄暗い地中の世界という、割に単純なイメージ。
そこに仏教が入ってきて、六道輪廻というインド発祥のじつに複雑な世界観が入ってくるわけです。そこから閻魔王やら十王図やら浄土信仰やら地蔵やら、中国道教に密教に土着の雑思想までが絡み合って、「地獄」というこの世とは違うオルタナティブな他界観が形成されていく。

ところで、地獄絵は古代から描き継がれる宗教絵画の中で、近代まで芸術的な生命力を維持しているほとんど唯一のジャンルなのだそうだ。そういえば、現代アートに菩提樹の釈迦は見かけなさそうだが、地獄絵はいくらでもありそうだ。
江戸時代になると、さまざまなジャンルで表現が爛熟しまくり、どんどんシュールに変態チックになっていくが、地獄絵も例外ではない。ヤバいのが多い(笑)この、『ワンダーランド』もそこらへんに焦点が当たっているので、ワンダーランドとなっている。

第1章 ようこそ地獄の世界へ
第2章 地獄の構成メンバー
第3章 ひろがる地獄のイメージ
第4章 地獄絵ワンダーランド
第5章 あこがれの浄土

写真は、順番におもろいページを抜き出してますー。

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