箕面有馬電気軌道の双六と唱

箕面有馬電気軌道の双六と唱歌

阪急電鉄の前身となる箕面有馬電気軌道の双六と唱歌。
池田文庫でコピーをいただく。

双六は、梅田を出発して箕面を寄り道して、宝塚で「上り」となる。
箕面有馬電気軌道が開業して3周年記念でつくられた。6色刷りなので、めっちゃ金がかかっている。
1913年3月、箕面公園でイベントが開催され、遊びに来た人にプレゼントされたものらしい。

梅田を出てすぐに、「跨線橋」とあるのは、梅田の駅が JRの南側にあったために、JRの線路を跨ぐかたちで上を走っていたための橋やね。
「北野」は中津あたりだろうが、「萩の寺」や「業平塚」の名前が出てくる。
萩の寺は今は曽根にあり、中津の能勢街道の入口に跡碑がある。業平塚は、大阪大空襲で焼けてしまった中津の妙福寺の境内にあったと聞く。いずれも今はないが、この双六や唱歌にその名前が出てくるので、存在していたことが分かる。

「北野」駅があったり、「豊中」駅がまだなかったり、つらつらと見ていると、いろいろおもしろい。

鉄道唱歌は、110年ほど前の開業当時に、つくられたのだとか。
これは箕面有馬電気鉄道の鉄道唱歌だが、大阪市街電車唱歌(市電)、阪神電鉄、京阪電鉄にも唱歌があったらしい。
歌詞には当時の駅名、施設名、地名などが七五調で歌われていて、地理教育と音楽教育が結びついたものだったそうだ。
これを歌ってくださいと、学校に配っていたそうで、なるほど、教育と見せて、駅名の浸透を図っていたのだな。
歌詞には、当時の阪急の駅名、施設、地名などが七五調で歌われていて、おもしろいのは、自然がわりと織り込まれている点ではないかな。たんぽぽ、森深く、霞の中、ほととぎす、八重桜、青葉、渓間、紅葉…、自然を表したものがたくさん出てくる。

淀川にかかる十三大橋を架けている真っ最中の写真は、初めて見た☆

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