救急ペットボトルをつくりました。
主に独居老人の方が、異変が起きて自ら救急車を要請したとき、救急隊員が迅速に救命活動を行えるよう、持病やかかりつけの病院等について記したカードを用意しておこう、というものです。
もっとも、独居老人だけを対象にしているわけではなくて、若い人でも家族で住んでいる人でも、誰でもが救急車を要請しなければならない可能性はあるわけなので、もちろん、誰でもオッケーです。
自宅で具合が悪くなったとき、必要な情報を救急隊員に伝えるのは、大変困難です。そこで、必要な情報を情報カードに記入することによって、本人の状態に適した医療機関への搬送など、適切な救急活動をスムーズに行うためのものです。
かなり縮小してあるので見にくいかもですが、これが情報カードです。A4サイズで、両面に記入欄があります。
住所や名前、生年月日などの基本的な情報のほか、健康保険証番号、血液型、かかりつけの医療機関、緊急連絡先を青い面に記入します。
白黒の面には、持病や今までの大きな病気について記入する欄です。科目別に分けてあるので、該当するものを丸で囲んでもらったり、具体的な病名を記入してもらいます。
カードに必要な事項を記入し、カード封入用に改造されたペットボトルにカードを入れ、シールで封をし、ペットボトルごと冷蔵庫に保管しておきます。
なぜ冷蔵庫なのかというと、
ほぼすべての家にあり、駆けつけた救急隊員が一番わかりやすい場所が冷蔵庫だからです。そして、冷蔵庫にカードが封入されたペットボトルを保管しておけば、肝心なときにカードが見つからないという確率は、ぐーんと減ります。
わかりやすい場所となると、TVの横や玄関の靴箱の上なんかもそうですが、TVの横や玄関の靴箱の上だと、いつのまにかカードがどっか行ったり、ペットボトルごと転がってどっか行ったりと、肝心なときに、使えないケースが考えられます。
でも、冷蔵庫の中なら、なくなってしまう可能性はかなり低かろう、と。
さらに、冷蔵庫の前面に「救急カプセル」のシールを貼っておけば、一目瞭然です。
実際、すでに先行して行っている地区では、この救急ペットボトルが活躍したおかげで、救急活動がスムーズに行えた例が、いくつも報告されているようです。
救急情報カードと空のペットボトル、封印用のシールは、大阪市北区在住の方であれば、「社会福祉法人 大阪市北区福祉協議会」に連絡してもらうと、無償でもらうことができます。
社会福祉法人 大阪市北区社会福祉協議会
大阪市北区神山町15-11
北区在宅サービスセンター いきいきネット
tel. 06-6313-5566(代)
fax. 06-6313-2921
北区在住以外の方で、救急ペットボトルがほしい方は、とりあえず、大阪市北区社会福祉協議会に連絡して、相談してみてください。
以下、実際の使用例です。参考にして、ぜひ、ご自宅にご用意ください。
社会福祉協議会に行き、下の写真のように改造したペットボトルと、救急情報カードをもらってきます。
ペットボトルは、真ん中で切ってあります。改造といっても、カッターで真ん中をパカッと切っただけなので、ご自宅ででも簡単につくることができます。
必要事項を記入した救急情報カードを四つ折りにして、ペットボトルに入れ、「救急カプセル」と書かれたシールで封印します。
ペットボトルごと、冷蔵庫に入れておきます。
救急情報カードの表面に青の縁、裏面に黒の縁がつけてあるのは、冷蔵庫の中で他の食品とまじっても目立つようにするためです。(食品には最も少ない色を使用しています)
また、救急情報カードは完全防水の紙でできているので、冷蔵庫のなかの湿気にもじゅうぶんに対応できます。さらに、印刷に使用しているインクには有害物質や有機溶剤を一切使用していないので、万が一、冷蔵庫内で揮発しても(揮発しません)、健康を損なうことはありません。
最後に、冷蔵庫の外面に、このようにシールを貼っておくと、完璧☆
消防署をはじめとする救急医療機関にも、「まず冷蔵庫の中を見てください」と周知徹底を行っていますが、このように、シールが貼られていると、より確実なものになります。
たったこれだけのことで、もしものとき、救われる確率は高くなります。
特に、お年寄りと同居しているご家庭や、親御さんと離れているご家庭には親御さんのためにも、ぜひ、この救急ペットボトルをご利用ください。
救急ペットボトル
社会福祉法人 大阪市北区社会福祉協議会
大阪市北区神山町15-11
北区在宅サービスセンター いきいきネット
tel. 06-6313-5566(代)
fax. 06-6313-2921
http://osaka-kitakusyakyou.com/
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