

アゼルバイジャンのカフェ「ざくろの木」が天六にできて、行列ができている。
行列が途切れた閉店間際に行ってみた。
万博で人気だったとか。
ワシがアゼルバイジャンを訪れたのは、1986年。
まだソ連邦内の共和国のひとつで、個人旅行など夢のまた夢、トルコでソ連国営のツアーに参加しての旅。ガイドという名前のテイのいい見張り付きの旅だった。
夜、ホテルの部屋で寝ていると、耳元で誰かがわめく声がして目が覚めた。見れば、アララット山のような巨大なオバハンが、腰に手を当てて仁王立ち。超ビビってベッドから飛び起きて身構えたワシに、彼女は大声で言い放った。
「明日の朝は6時出発です!」
それだけを言い放って、アララット山みたいなオバハンは部屋を出て行った。
いや、それは分かっているが、それを言うために、勝手に鍵を開けてワシの部屋に入ってきて、眠っているワシの枕元に立って、ワシを起こすのか?
プライバシーどころか防犯意識すらワシらのそれとはアンドロメダ星雲と地球ほどにかけ離れていることを思い知ったアゼルバイジャンの旅だった。(ソ連時代の話ね。ついでに、グルジア、もとい現ジョージアにも行った)
首都のバクーをうろうろと散策したはずだが、何一つ覚えていない。覚えていることといえば、アララット山みたいな巨大なオバハンと紅茶くらいだろうか。
そう、紅茶が美味しくて、カフェであれ雑貨店であれ家具店であれ、どんな店も紅茶とナッツでもてなしてくれた。
今日知ったが、紅茶の産地なのだな。
中央がくびれた紅茶のグラス、花で彩られたテーブル、ナッツやスイーツ、ジャムなどがずらっと並ぶさまは、トルコやアルメニア系によく見られるもてなし文化ですな。


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