西国巡礼第27番札所は、姫路の園教寺。engyoji、と読みまする。
お寺さんのある山がそのまんま山号になっていて、書写山といいますね。
書写山。旧字で、書寫山。なんともいい響きです。
「素盞嗚命(susanoomikoto)」がこの山に降り立ち、そっから、素盞→書写となったという伝説があるのだけれども、「書写」という字をあてた経緯を、ぜひ知りたい。
西の比叡山と並び称されているお寺さんで、ということは、天台の道場としての役割を長く果たしてきたお寺さんということですな。 講堂や食堂が巨大で、かつ、摩尼殿があるところに、その名残を見てとれます。なっかなか風格のあるビシッとしたお寺さんですよ。 京都から遠い土地柄でありながら、皇族や貴族の信仰が篤く、訪れる天皇や法王も多かったとのこと。
JRの姫路駅からバスに乗り、ロープウェイに乗って、山麓まで辿り着きます。
お寺さんは山上一帯を占め、入山するルートはさまざまにあり、どこまでが境内地なのかわからない曖昧さは、奈良の寺院を思わせます。それでいて、美意識に貫かれた伽藍は、京都のそれ。ハイキングにもってこいの場所で、きっと、季節のいい時分に訪れると、たくさんの草花の色で溢れてると思いますわ。野の仏もたくさんいらっしゃり、なんだかありがたい山です。
映画「ラストサムライ」や大河ドラマ「武蔵」の主要なロケ地だったということなので、その当時は、訪れる人も多かったと思うんだけれども、もうそんな喧噪も過ぎ去り、のーんびり楽しむことができます。
あ、来年の大河ドラマの主人公・黒田官兵衛がこの地の出身なので、また喧噪がはじまるかも、ですな。
そうそう、ロープウェイの駅の近くに、岡本太郎の作品がありました。遠目からでも、太郎!ってわかるところがさすがっ。
西国巡礼第27番札所 書写山園教寺
姫路市書写2968
http://www.shosha.or.jp/
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