みんぱくと言えば、最近は例の宿泊形態のことを指すけれども、みんぱくと言えば、長らく、民族学博物館のことでした。民族学や民芸、祭りや生活習俗に目がない僕のような人種にとっては、無論、今でも、みんぱくと言えば民族学博物館のことです。岡本太郎が卵をつくり、梅棹忠夫が孵化させました。この博物館もまた、大阪万博の偉大なレガシーのひとつです。国立だけあって、行くたびに、持っとるなぁ!と、感嘆しますね。
みんぱくは、世界最大級の文化人類学・民族学の博物館で、博物館と大学の研究機関としての機能を兼ね備えた、世界でも例がない存在です。ここに来ると、中心と周縁はなきものになり、支配と被支配、創造と破壊、交流の凹と凸とが、視座や時間や空間によってめまぐるしく入れ替わるのが世界のありようなのだということが、よくわかります。
グローバリズムとは世界のアメリカ化ではないはずだし、ガラパゴス化はローカリズムを揶揄した言葉でもないはずで、双方向的な接触と交流・交錯はいたるところで起こっていて、それ自体の価値はフラットです。というか、世界って今や、中央がなくなり、上下のないローカルの集合体でしょ。
そんな、世界中のローカルカルチャーが詰まっているのが、みんぱく。まじで、何時間でもいてしまう。。。
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