東日本大震災の震災遺児をニットで繋いで支援するThink Of JAPAN While Knitting関西(https://atricot.jp/tjwk)では、2019年度も無事に決算をおこないましたので、ここにご報告いたします。
今年度の売り上げは675,701円。全額を、あしなが育英会に寄付し、東日本大震災の震災遺児の支援のために役立てていただきます。
例年、あしなが育英会 神戸レインボーハウスへ寄付金を持参し、活動報告をおこなうのですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために緊急事態宣言が発令されているため、今年度は振込とさせていただきました。
東日本大震災発生直後の2011年5月にはじまったTJWK関西では、みなさんの力を結集して、2019年度のぶんを含めて、累計で9,801,203円を寄付することができました。
決算書の冒頭に代表の笹谷史子の挨拶文を掲載しているので、それをこちらに転載いたします。
2019年度も多くの方にご協力いただき、ありがとうございました。
ご挨拶
Think Of JAPAN While Knitting 関西では、2020年3月末日で9度目の決算をおこない、2019年度の売上総額675,701円をあしなが育英会に寄付いたしました。
私事ですが、2019年の8月に次女出産という大きなイベントがあったので、前年度に引き続き、ワークショップなど外へ出て活動することが難しく、制作に励んだ1年でした。とてもありがたいことに、前年度末に、経費に使ってほしいと寄付してくださる方がいらっしゃって、がま口やチェーンの持ち手など副資材を購入し、新作をたくさんつくることができました。
さらにありがたいことに、今年度も「Beans Cafe & Gallery 片岡」さんで2ヵ月間にわたる展示販売をさせていただいたおかげで、新作のお披露目ができ、たくさんの方に作品を手にとっていただくことができました。また、長崎、大阪、愛媛から「売れました!」という嬉しいお声をいただいたり、チャリティイベントに参加させていただいたりなど、私自身は家から出られませんでしたが、そうやって、いろんな方の思いが繋がり、今年度の売上は前年をはるかに上回りました。そして来年度は10年目に突入するのですが…、2020年が開けてまもなく世界中が新型コロナウイルス禍でとんでもないことになっている状況に、どうしても触れないわけにはいきません。
毎年3.11の震災の日は「keito」さん主催の震災のチャリティ企画にお声をかけていただいていますが、今年は、自粛ムードが高まりつつある大変厳しい状況のなか、開催してくださっていたのでした。
これを書いている現在(2020年5月初旬)、自粛生活も2ヵ月目に入り、非日常が少しずつ日常となっています。また、自粛してればよい人だけではなく、一日一日が予断を許さない人も大勢います。政府の対応には肩を落とすばかりですが、あしなが育英会がわりと早い段階(2020.4.16)であしなが奨学生に返還不要の緊急支援金を一律支給したのがとても印象的で、震災のときも震災遺児をいち早く探して一時金を支給されていたことを思い出しました。新型コロナウイルス禍終息後も、さまざまな方面への影響が予想されますが、とにかく子どもたちにとっての希望のある世界を祈るばかりです。
日々の生活では、なぜ必要なものが手に入りにくいのか、また、そのような状況でなにをするべきか考えさせられました。そして自粛生活が続けば続くほど、不要不急のものがいかに、心を豊かにしてくれていたかを痛感しています。
現在も先はまだまだ読めない状況ですが、元気な姿で再会しようと言い交わした人たちを想いながら、細々とできることをやっていく日々です。TJWK関西の活動についても、携わっていただいた方の気持ちを繋げられるように、細々ですが手を動かしています。どうか今後ともあたたかく見守っていただければ幸いです。最後になりましたが、今年も展示販売にご協力いただいたBeans Cafe & Gallery 片岡さま、常設で販売してくださっているtimeblueさま、orioriさま、ハンドメイド・ラピスさま、展示に協力いただきましたりそな銀行南森町支店さま、キット販売にご尽力いただいている愛媛道後カトリック教会の有志のみなさま、滋賀県蒲生郡日野町の有志の皆さま、糸の寄付をいただいたモンドフィル株式会社さま、チャリティイベントで展示販売とモチーフサーキットを開催してくださったkeitoさま、そしてブランケットミーティングのメンバーのみなさま…、さまざまなかたちで多大なるご協力をいただいきましたすべての方に感謝いたします。
2020年5月吉日
Think Of JAPAN While Knitting関西
代表 笹谷史子
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