東福寺霊雲院にある、重森三玲作庭の「九山八海の庭」と「臥雲の庭」。
重森三玲のつくる庭は、伝統に裏打ちされながらもモダンであり続け、優れた前衛主義者は優れた伝統主義者でもあるという至言のままだと思う。
未来は、いつだって過去に眠っている。
世界の中心である須弥山に見立てた遺愛石のなかには、さらに違った世界が表現されていて、シンプルな構造でありながら、とても重層的につくられている。
臥雲の庭は、渓谷に流れる川の流れと、山腹に湧く雲が白砂や鞍馬砂で表現されており、ザ・枯山水庭園といったかんじなのだけれども、やはり、黄土色の鞍馬砂と同心円模様のインパクトがすごい。
いつも、雷を打たれ、刺激をもらう。
東福寺 霊雲院
京都市東山区本町15-801
http://www.tofukuji.jp/
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