バリのガムランやケチャ、舞踊は、それほど詳しいわけではないのだけれども、むかしっから好きなのです。
でもなかなか見るチャンスがなくて。。
バリの宗教はヒンズーだけれども、あの宗教は重い宗教です。キリスト教やイスラム教といったコンテンポラリーな宗教と違って、外へ持ち出すことが難しい、という意味で、重い宗教だと言えます。
ガンジス川の流れを変えて日本に持ち込めないのと同じように、バリの宗教は、なかなか外へはひろがっていかない。キリスト教は世界にひろがったから優れている、バリの宗教はそうではないから劣っている、などということではなくて、外へ持ち出しにくい、持ち出しやすい、という違いがあるだけのことだけれども。
それでも、バリのガムランや舞踏は、日本ではそれなりに根づいているように思います。わりと身近に、公演の知らせを耳にします。
これは僕の仮説でしかないけれども、バリのヒンズーは、八百万を神としています。樹々の幹にもいれば、葉にもいるし、路傍の石にも、岩清水にも、岩清水の湧き出る泉にも、ヒンズーの神さまは存在します。多くの日本人(と書くのは、ウチナンチューやアイヌ人、在日コリアンなどをここに含むことができないからです)が根本のところで漠然とではあるけれども信じているものは、万物に神は存在する、八百万の神が存在する、というものです。米ひと粒には20人の神さまがいるので、たとえひと粒でも残してはいけない、というような考えかたは、まさにそこから来ているわけです。この、ヒンズーと日本人の宗教観の相似が、ガムランやバリの舞踏が日本に流入してくる下地としてあったのではないか、と、僕は推測しています。
以前から見たい見たいと思っていた千晶さんのバリ舞踏を、今日、ようやく見ることができたのでした。
FBでは長くお付き合いさせていただいているけれども、お会いするのは初めて。
お会いして初めてわかったことは、タメだったということ(笑)
じっくりと拝見したけれども、素晴らしいものでした。
舞踏家の所作や踊りは、指先の先、つま先の先まで気が配られているものだけれども、彼女ももちろんそうで、そこを見ているだけでも、なんとも言えない、いい気分になりましたです。
ずっと口角を上げながら、まばたきをせず、身体全体に気を行き渡らせながらの踊りは、見た目以上にハードやと思います。
宮廷の舞踏を拝見しているときは、 東大寺の大仏開眼法要のときに世界中から楽団がやってきて催していた宴のなかにいらっしゃったのでは?と、思えるほどでした。変なタイムスリップしました(笑)
民衆のなかにある舞踊は、とても土着的な雰囲気を漂わせていました。リズミカルでダンサブル。
この曲の最中、舞台に引っ張られて一緒に踊るというムチャ振りもされてしまいました(笑)
料理は、
バリ料理のラワール。インゲン豆と豚肉を細かくして、いろんなスパイスで和えたもの。シャキシャキしてて、めっちゃ美味い☆
サテのチャンプルー。串焼きの盛り合わせね。魚介あり牛肉ありツクネありで、とっても楽しい串盛り☆
生春巻きのルンピアサユール。バリのんは、甘辛ソースがわりと尖っていて、なかなかシャープな切れ味☆
ソフトシェルクラブのゴレンバーニャ。ソフトシェルの唐揚げね。安定の味。食感がクニュクニュしてて、快感☆
おかげで楽しい夜となりました。
千晶さん、ようやくお会いすることができました。とても美しい姿を拝見しました。そして、楽しい夜でした。ありがとう!メルシ☆
毎月第4水曜には、この場所、四ツ橋のバリ料理店「ウブド・スチ」で踊られています。
9月6日(日)は、17時からお初天神で奉納舞踊をされます。
それには残念ながら行けそうにないので、今、8月30日の那智勝浦での公演に行けないかどうか模索中。
詳細は、彼女のブログを。
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