震災で傷ついた東北をニットで繋いで支援する「Think Of JAPAN While knitting関西」。
http://atricot.jp/tjwk/
今年一発目のイベントは、みんなで集まってモチーフを編む、モチーフサーキット。大阪市北区社会福祉協議会の子育て支援センターで開催しました。
現在、モチーフ自体は、じつは、集まりすぎていて、募集をストップしています。けれども、みんなで集まる機会を設けることで、情報や感情を交換しあったりする場は大切にしたいとのことから、どんな人でも参加できるモチーフサーキットを、今年も開催しています。
常連の方、メインスタッフとしてかかわってくれている方、お久しぶりの方、なんと古い新聞で知って、HPをご覧いただき、新しいイベント情報がupされるまでチェックして来てくれた方もいました。
今季一発目のイベントは、じつはあまり広報に手がまわらなかったのだけれども、こうして、いろんなきっかけで新しい人からおなじみの人まで参加してくれている風景を見るにつけ、つくづく、継続はチカラなりと思いましたです。やってきただけのことはあるんだな、と、しみじみと思いました。
今回は、TJWK関西が売り上げの全額を寄付している「あしなが育英会」の神戸レインボーハウスの所長である伊藤道男先生を、ゲストスピーカーとしてお迎えしました。
期末で決算をして、売り上げの全額を寄付しにいく際、毎年対応してくださっているのが、伊藤先生です。
震災遺児の心のケアハウスであるレインボーハウスの東北での建設と運営の進捗状況など、TJWK関西のオカネがどのようなかたちで使われているのか、つぶさに報告してくださいます。
同時に、震災遺児の心や精神の特長についても、お話してくださいました。
病気で親を亡くす場合と違って、震災で親を亡くした遺児は、短いあいだに強いストレスに何度も襲われているのが、最大の特徴なのだそうです。個人ではなく、グループとして、カテゴリーとして、さまざまな種類の遺児を見た場合、震災遺児には独特の特長が浮かび上がってくるのだそうです。
当日の夜、いつ助けが来るとも知れない夜をすごした子どももいます。津波に飲まれ、生死の境をさまよった子どももいます。
震災時、オモチャを持ってきて!と親に頼んだばっかりに、その親が津波に飲まれた光景を見、自責の念に駆られる子どもがいます。
自分だけが被災したわけではないから、と、わがままを自制する子どもが、たくさんいます。
それらは、周りの大人たちや本人の力によって、ある程度は克服できるかもしれない。でも、なにかのときにフラッシュバックに襲われる。そのような、心に深く大きく激しい傷を負った子どもたちが、約6,000人います。
そのような子どもたちの心をケアするための施設がレインボーハウスで、TJWK関西のオカネも、その施設の建設と運営のための資金として、使われています。
そのような話を、僕たちではなく、当事者である伊藤先生に、参加者に向かってお話していただけたことは、とても有意義だったと思います。
なにか、初心に帰れたというか、当初の思いをもう一度思い出させるいい機会にもなりました。
そしてやはり、ニットには、つくる歓びがあります。
TJWK関西は、つくる歓びを支援に変える、マジックのような仕組みを持つプロジェクトでもあります。
最後、参加されたすべての方が、素敵な顔をして、写真に収まってくれました。
今年度も、はじまりました。
これからの秋冬、たくさんのイベントをようしいていますので、HPをチェックしていただき、またご参加くださいませ。
今年もよろしくです!
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