1/19と20の2日間、西天満のトルコ・キリム専門店「SUFi」で、TJWKの新作お披露目&販売会を開催させていただきました。
TJWKでは、販売にかぎらず、イベントを開催するにあたって、会場費というものをお支払いしたことがありません。
製作された作品を販売した売り上げの全額を、「あしなが育英会」を通じて、東日本大震災の遺児支援に寄付するプロジェクトなので、経費に充てることのできるお金をほとんど持っておらず、会場費を捻出することができず、必然的に、無料で会場を提供していただけるところにお願いするということになります。
会場の提供だけでなく、場合によってはイベントの運営のお手伝いまでお願いすることすらあります。
昨年に続いて今年もSUFiさんにお願いしたのは、もちろん、上記のようなこともあるのだけれども、それだけじゃないのですね。
もうね、惜しみない協力をくれはります。 事前に年賀状と一緒にTJWKのDMを同封してくれる、当日は自前でトルコ料理をつくってふるまってくれる、事前にも事後にも店頭にTJWKの作品を並べて販売とPRのお手伝いをしてくれる…。
その惜しみなさに、頭が下がりっぱなしです。
結局のところ、人なんだなあ、と思いますね。
TJWKのこと、震災遺児のことを考え続けている、ということだけではなく、西天満という土地にしっかりと根付き、オーナーご夫婦のオスマンさんとトモエさんの人柄がそのまんま滲み出たような店内の空気、また、そのような二人に魅せられて集まってくるお客さん…。
そういう人たちと一緒にTJWKのイベントをすることができるというそのこと自体が、TJWKの財産です。
遊牧民の絨毯であるトルコ・キリムは、嫁入り道具として、母から娘へ代々使い継がれていくものです。そうした長い伝統を持ちながらも、遊牧民文化ならではの軽妙さがあって、伝統の重みよりも生活道具としての潔い軽やかさが色濃いところが、僕は好きです。
そんなトルコ・キリムもまた、織られてから長い時間を経て、オスマンのような修理職人の手によって多くの人の手や思いをたっぷりと湛えていて、どこか、TJWKのブランケットと似ています。
どちらも、人と人とが繋がってできる作品です。 今回のアルバムは、そんな両者を混ぜてみました。
作品を通じて、無数の名もない人と人とが繋がってるんだな、ということが、感じられるように。
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