ちょっと遅くなっちゃったけど、2/27(水)、天神橋筋商店街3丁目にある「関西大学リサーチアトリエ」で、漫画界の巨匠・牧野圭一先生を招いての「漫画サイエンスカフェ」が開催されました。
牧野圭一先生については、ウィキペディアをご覧あれ。漫画界創世記を支えた巨匠漫画家であり、京都造形芸術大学の教授でもあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A7%E9%87%8E%E5%9C%AD%E4%B8%80
僕はチラと覗いただけで、キチンと見ることはできなかったんですが、どうやら、漫画を通したコミュニケーションについて、さまざまな事例が紹介され、実際に漫画を描くWSも開催されました。
たとえば、漫画界では今、著作権についてさまざまな問題が横たわっているとのことで、わかりやすい事例を紹介してもらいました。
おもしろかったのが、ヤン坊マー坊、アンパンマン、ミッキーマウス、鉄腕アトムなど、子供が主人公となっているものは、キャラクターの造型において、骨格がすべておなじなのですね。ミッキーとアトムなんて、頭の上に丸を描くか三角を描くかの違いだけですわ。
現在、それぞれのキャラクターには著作権があるわけですが、この、すべてに底通する骨格を造型した人には著作権はなくてもいいのか?なんていう問題があるとのこと。
実際、それぞれのキャラを牧野先生が描いて見せてくれ、どこが共通し、どこが違うのかがわかっていく過程は、とってもスリリングでした!
あと、原作漫画がアニメ化される場合、それぞれのキャラクターは、微妙に違いますね。原作漫画のキャラクターをアニメにして動かすために、それの即した「変換」が行われます。音楽でいうところの、編曲に似た作業です。
でも、この「変換」については、著作権が確立されていません。原作漫画のキャラクターにもそれをアニメ化したキャラクターにもそれぞれ著作権が発生するのに、そのあいだを繋ぐ、「変換」の作業を行うアニメーターの著作権は、ないのだそうです。
そうした著作権の問題(牧野先生が今一番取り組んでおられる問題です)をはじめ、みんなでキャラクターをつくってみたり、同じお題で2コマ漫画を描いてみたり…。なっかなか楽しいサイエンスカフェとなったようです。
関西大学リサーチアトリエ
大阪市北区天神橋3-9-9
http://www.kansai-u.ac.jp/rakusai/
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