昨夜は十三夜。
観月は、旧暦の8月15日の十五夜が有名だけれども、もいっこ、旧暦の9月13日の十三夜も、古くからある風習ですな。
一般的に、十五夜に観月をしたら必ず十三夜にも観月をせよ、とされています。片月見は、嫌われるからね。
ちなみに、昭和初期からの大阪の観月における食風習を調べた本「聞き書き 大阪の食事」というのがありまして、そのなかに、西天満での観月の風習の記述があります。
大阪市北区西天満では、
まんじゅう屋で買った白い丸だんご13個と、ゆがいた小いも13個を三宝に盛り、縁側に置いてお供えする。すすきも生ける。お下がりのだんごに砂糖をつけていただく。
と。
今や、マンガ日本むかしばなしのなかでしか見ることのできない光景のような気もするけれども。
十三夜に曇りなし、という言葉があるくらい、本来、この日の夜はすっきりと晴れることが多いのだけれども、この日はあいにくの、雲にかかったりかからなかったり。昼はすっきりとした秋晴れだったのに。
ところで、観月はひろびろとした空間の下で行なうにかぎります。
月はね、広大無辺のなかで、ちょっと危ういバランスでそこにあるくらいのが、一番美しいです。
十五夜は中之島公園の芝生で。
十三夜は扇町公園のグラウンドで。
扇町公園
大阪市北区扇町1-1
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