琵琶湖畔、近江八幡にあるお寺さんです。西国巡礼三十三カ所の第三十一番札所。
推古天皇時代に聖徳太子によって創建されたと伝えられる、古ーいお寺さんです。 「長命寺」って、実も蓋もなく長寿を願う思いがそのまんま寺名になってますが、武内宿禰がこの地で柳の木に長寿を願う文言を彫り祈願したところ、300歳まで生きたことが発端になっている、と。武内宿禰ってのは、200円札になった伝説の大臣ですな。
その逸話の元となる柳の木を聖徳太子が発見し、お告げ受けて、建立発願。
琵琶湖畔の長命寺山麓から参道が続きます。湖岸から本堂までの山道は808段の石段となっていて、ものの20分もあれば登れるけれども、なっかなかの急坂で、ふーふー言いますな。
本堂のほか、三重塔、護摩堂、三仏堂、権現社、鐘楼が建ち並び、すばらしい境内です。瓦葺きではなく檜皮葺とこけら葺きの屋根なので、通常のお寺さんとはまた違った趣があって、独特の風景を楽しめます。
で、この境内から臨む琵琶湖畔の風景と言ったら! 近江は古くから要衝として栄えたところ。長命寺をはじめ、すばらしいお寺さんがいくつもあり、ここが日本の原風景のひとつなのだな、と、古代にまで思いを馳せることができます。
長命寺
近江八幡市長命寺町157
http://saikoku33.gr.jp/place/31
コメントを残す