つひまぶ10月号「弱いつながり」号をドロップしました☆


つひまぶ10月号「弱いつながり」号をドロップしました☆
区役所、区民センター、大淀コミセン、北区社協、大阪市ボラセンほか、地域の集会所ほかに配架してありますので、どうぞお手にとってご覧ください。

PDF版はこちらから。

https://drive.google.com/file/d/1fNzs_-AgbfPnWYSTvFu1D3xt9rul_o1Y/view?usp=sharing

今号のテーマは、弱いつながりです。ビルや家や事務所を開いたり、時間や空間やモノやコトをシェアしたり…、そんなことを繰り返しながら、ちょっとした弱いつながりが生まれる仕組みをつくろうとしている場所や団体を紹介しています。
これまで、つひまぶではわりと具体的なキーワードを設定して、それにひっかかるクラスタを紹介してきましたが、今号では、なかなか抽象的な言葉が飛び交い、特集企画の性質を編集部全員で共有するのに苦心しました。
そこで、編集メンバーであり、奈良県立大学地域創造学部准教授の松岡慧祐さんに、社会学的な見地から、僕たち都市生活者は今、どんなふうにつながろうとしているのかという、総論のようなモノを書いてもらいました。これ、必見です。つひまぶが一気にアカデミックになった瞬間?(笑)

巻頭の総論から引用します。
「無縁社会」という言葉が流行語にもなったように、昨今、人と人のつながりの希薄化が問題視されるようになっています。とりわけ北区のような都心部では、地域コミュニティが著しく衰退し、近隣の住民同士のつながりが失われているという見方が一般的。たしかに、単身世帯向けのマンションが林立する風景からは、こうした「コミュニティ衰退説」のリアリティーが強く感じられます。しかし、つひまぶが以前フォーカスしたことのある大淀や本庄などのように、北区にも濃密なつながりのある地域コミュニティが各所に残っていることは、一般的にはあまり知られていません。そのため、こうした「コミュニティ存続説」を伝えることは、つひまぶの使命のひとつでしょう。ただし、それは伝統的な農村社会のそれと同様に、閉じた地縁的なコミュニティにすぎないという側面もあります。それに対して、第三の仮説として説得力を持つのが、都市に生きる人々はもはや特定の地域コミュニティに縛られず、交通・通信手段の発達によって、広範囲に散らばっている人々と緩やかにつながるようになっていると考える「コミュニティ解放説」。そもそもコミュニティとは、ウチとソトの区別が明確で、それゆえ排他性やしがらみを内包する概念です。しかし、現代の都市における人間関係は、こうした旧来的なコミュニティ概念ではなく、人々が地域を越えてつながるネットワーク的なものとして理解する必要があるでしょう。それは必ずしも〝円〟のような集団的なまとまりを形成するわけではなく、個人と個人が〝縁〟でつながり、そうした関係性が網の目のようにひろがっている状態を指しています。そして、後者は前者に比べて、人のつながりが弱く見える場合もありますが、その代わり、はるかに自由で、開放的で、多様なつながりが生まれる可能性があります。そこで、今号のつひまぶでは、コミュニティから解放された都市生活者たちによる「つながり×開く×シェア」の実践に着目し、北区でのさまざまな事例を通して、こうしたコミュニティ解放説のリアリティーと可能性に迫ります。

人は誰でも、自分にとって心地いい空間を求めるものですが、北区のような都市部では人間関係の希薄化が叫ばれ、またそれを求める動きもあり、一方で、旧来型の強固なつながりは防災に強いとも言われています。
そうしたなかで、旧来的なコミュニティ概念ではなく、人々が地域を越えてつながれるネットワーク的なつながりが試みられています。そうしたものを今号では一挙に特集してみました。
さまざまな「つながり×開く×シェア」の実践をご覧ください。

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