この時期から3月上旬にかけて、商人屋敷が建ち並ぶ滋賀県蒲生郡日野町のまちかどに、桟敷窓越しなどに雛人形が飾られます。家の中の人に向けて飾られるのではなく、道ゆく人が自由に見ることができるように、外に向けて飾られるのです。
近江日野商人がコレクションしてきた江戸時代から現代に至るまでのものや創作人形まで、まち全体が雛人形の舞台になります。
ニットのTJWK関西のイベントがおこなわれるのもあって、この「日野ひなまつり紀行」に4年連続で訪れていて、毎年、これが楽しみなのです。まちを挙げて取り組んでおられます。そんな場所、他にない。
https://www.hino-kanko.jp/festival/hinamatsuri/?fbclid=IwAR3Bu6GZ49Drjy8fY7d06tuQgjgmZN7knkHmZx2fR29qT2qMBbnvOznyBHU
今年はコロナ禍で規模も縮小され、イベントも中止されているものが多いけれども、それでもまちを歩いていて次々と目に飛び込んでくる雛人形の数々は、見応えたっぷりです。
また、日野では、馬見岡綿向神社の春の例祭である「日野祭」が有名で、全国から観光客が訪れて、大層賑わうそうです。850年以上の歴史を誇るお祭りで、宵祭の夕暮れより各町内に曳山が出され、提灯に明かりが灯され、幻想的な気分になるのだとか。
残念ながら日野祭はまだ行けていないのだけれども、まちのあちこちには曳山を収納してある蔵が建ちます。今回、ラッキーなことに、蔵を開けて曳山を修繕している場に出くわして、曳山をまじまじと見ることができました。
TJWKを続けてきてよかったことのひとつに、日野町との出会いがあります。
歴史が積み重なった文化が人々の暮らしの中に今も豊かに生きていて、知れば知るほど心躍るのです。ええところです。
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