伊吹山に登ったついで、中山道の宿場町・醒ヶ井の梅花藻ふたたび。7月に訪れたときは、まだ少し早かったので。
これほど可憐で清涼感のある花の群生は、めったにないと思う。
清流地蔵川に茂った藻が白い花を咲かせ、水面から顔を出す。そのとき、川岸の百日紅が赤い花を散らし、水面の梅花藻の白に濃桜色を差す。そして地蔵川を流れる水は、伊吹山の神と闘ったヤマトタケルが身体の毒を洗い流したと伝えられる名水、居醒の清水だ。
宿場町だった風情が残る醒ヶ井は、歴史の美しさと人の手で丹念に手入れされた自然と人の営みが共生する。とても美しい風景だと思う。
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