天気がよかったので、空き時間を見つけて、深草の石峰寺へ。
中国直系の禅宗・黄檗宗のお寺さんで、一般的なお寺さんとは少し趣が違います。
まず、アーチ型の天井の黄檗天井。これが中国ムードを一気に引き上げてます。
それと、卍字崩しの高欄。木材も、多分、チークです。それもまた珍し。
それとですな、このお寺さんは、伊藤若冲が晩年を過ごしたお寺さんで、寺の裏にある山には、最晩年の伊藤若冲が下絵を描き、当時の住職らが制作した「若冲五百羅漢」があります。山全体で釈迦の一生を大パノラマ舞台のように展開させていて、一大3D絵巻みたいになっとります。「動植物採絵」を描いていたころのパラノイックなタッチではなく、なにか、突き抜けたかのような、シンプルで洒脱なタッチの五百羅漢は、遊び心満載で、思わず頬が緩みそうなかんじ。
ただ、残念ながら、4年ほど前から、この五百羅漢像は撮影禁止になってしまいました。撮影時にマナーの悪い人がたくさんいるらしく、石像を破壊した人までいたのだとか。
僕がここにアップした五百羅漢の写真は、それ以前の、普通に撮影が許されていた時代のものですー。
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