中之島にある大阪市役所の屋上が緑化されていて、しかも今、公開されていると聞いて、とっとと行ってきました。
そういうことになっているとはまったく知らなかったのだけれども、twitterで投げてみたら、知っている人もたくさんいて、知らなかったのはオレだけ?状態でした(笑)
2003年に整備が開始され、2004年から公開しているとのことです。
かつては、週3日公開していたとのことですが、今は毎週金曜の13:00-15:30のみ。11月末までやってます。予約不要、無料ね。
市役所のエレベータに乗って9階へ。議事上部とかあるところです。
9階全面が屋上というわけではなくて、なんちゅうか、外周のテラスというかんじ。
で、南面と北面が、緑化されています。
まずは南面から。
ちょこっとだけウッドデッキがあります。
いいかんじで、高層ビルをしたがえた風景になっています。
「世界バラ会議大阪大会2006」のシンボルローズとされたバラ「ローズ オオサカ」がありました。
これにかぎらず、それぞれの樹木や草花に、ちゃんとプレートが用意されています。
これは西を臨んでいるところ。
三井物産ビルや中之島セントラルタワーが見えます。
この南面は、きれいに手入れされていて、ちょっとした庭園の趣があります。
ただ、ベンチとかはないんですよねー。だから、座ったり寝そべったりすることができないんだけれども、きっとそういうことはやっちゃいけない場所なんでしょうな。。。。
ちなみに、この南面のひさしの上部には、太陽光パネルが設置されておりました。市役所の照明等の電力として使用されているとのこと。
次、こっからグルッとまわって、北面へ向かいます。
途中、西面、つまり御堂筋に面している面を歩くわけですが、なーんと、立派な鐘がありますです。
これ、「みおつくしの鐘」なんだそうです。
昭和30年に、大阪市の地域婦人団体協議会が大阪市に寄贈されたんだとか。
青銅製の鐘で、口径約1.26m、重さ825kgの立派な鐘です。
鳴りひびけ みおつくしの鐘よ / 夜の街々に あまく やさしく / ”子らよ帰れ”と / 子を思う母の心をひとつに / つくりあげた 愛の / この鐘
と、刻まれてました。
大阪市の市章は、文字通り「みおつくし」で、みおつくしは、航路を示す標識だから、青少年よ、夜の誘惑にフラフラせずに家に帰れよ、との願いが込められているということですね。
鐘の傍から天にのびるポールの先には大阪市章の「みおつくし」が雄々しく翻り…、
あれ? 風に巻かれちゃって見えませんね。。。。タイミング悪くてすんません。
みおつくしの鐘は、気づいたことは一度もないけれども、毎夜22:00に鐘のメロディが鳴っているそうです。
で、この鐘、固定されていなかったので、撞いてもいいのかな?と思って手を伸ばすと、ダメです!と(笑)
成人式のとき、新成人が撞けるらしいです。
えーっと、屋上緑化でした。
みおつくしの鐘をあとにして、北面へ向かいます。
こちらは、南面とは打って変わって、鬱蒼としています。
ウッドデッキの下からも草が茂っていて、手入れされていないかんじ。
でも、鬱蒼したなかから、都市ならではアーバンな風景が透けて見えます。
これは、大阪地方裁判所。
こちらの北面は、里山をイメージしているとのことで、鳥や昆虫類の生息環境となる里山で見られるような野草を配植しているとのことです。
なので、あまり手を入れずに、自然遷移にまかせているのだとか。
イメージとしては、雑木林が近いかも。
実のなる樹木や野草がたくさんあって、鳥や昆虫がたくさん集まりそうなかんじです。
アジサイ発見☆
モミジもありました。
とまあ、こんなかんじです。
ほいで、屋上にどうやって植物を植えているのかというと、そのあたりのことを解説したものも用意されていました。
いろんなシートが植物の下には敷かれているのね。
資料を見ると、ヒートアイランド効果としては、
タイル面の表面温度と地中30cmの場所に埋めたタイル面では5度~15度の差があり、植物の表面温度は気温より3度~5度低い温度が計測されたのだとか。
自然遷移に任せているという植物相は、どのように変わっているのかも、調査されているようです。
自然に生えた植物やキノコ176種確認されているんだとか。さらに、約300種の鳥・昆虫が確認されているのだそうです。
ちょっとした自然のオアシスですな。
大阪市役所の屋上緑化施設
大阪市北区中之島1-3-20
公開:毎週金曜 13:00-15:30(~11月末)
予約不要、無料
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