広島県が発行している広島県究極のガイドブック「カンパイ!広島県」vol.3は、「広島秘境ツアーズ」です。
本日発行、昨日にweb予約がおこなわれたわけですが、相変わらずの大人気でweb予約はソッコーで締切。なので、大阪駅前第1ビルの8階にある県事務所へ、今朝8:30に行ってきましたですよ。先着順でもらえるのです。
vol.1は「泣ける広島県」
センチメンタルジャーニーをキーワードに、心を揺さぶられる=泣ける広島県が、さまざまな切り口で紹介された、衝撃的なガイドブックでした。
vol.2は「カンパイ!広島県」
グルメ本です。グルメ本ですが、紹介されている食材、料理、店の数がハンパないです。
そして今回のvol.3が「秘境ツアーズ」。
のっけから、今が旬の俳優、斎藤工が案内する広島です。ですが、ほぼほぼ斎藤工の写真集です(笑)
呉線とか瀬戸内の島とか、秘境っぽいところに行ってます。
過去に奥田民生を登場させたり、タレントのチョイスが上手いのですね。斎藤工は広島出身でもなんでもないけれども、旬ってことで起用しているのだと思います。そのへんの割り切りも、僕は嫌いじゃありません。
「多々羅大橋のてっぺんで愛を叫ぶ!」
「厳島神社を望む特設水上コテージでハネムーンを♡」
「飛行撮影家と飛ぶ秋の帝釈天」
「究極の美ハンティング」
この4つは、実際のツアーを募集していて、誌面と連動させています。
マニアックな絶景スポットも紹介されていて、このあたりのチョイスは愛を感じますね。
「大芝島から見た小芝島」
「三高山砲台跡」
「三段峡の紅葉」
「三次の霧の海」
「広島の神楽」
まだまだあります。
「猫と歩く尾道日帰り路地巡り」
「広島ワイルド植物紀行」
「秋の宮島と大和ミュージアム旧海軍兵学校巡り」
「うさぎ島と2つの世界遺産を船で巡る旅」
「尾道の穴場を巡る超ローカル旅」
「海のダンゴムシに遭遇 安芸津七島巡り」
…
まだまだあるのですが、紹介しきれない。。。
尾道なんて何個か重なってるんだけど、切り口を変えて紹介することで、深みが出ています。
というか、そーゆーバランス感覚を少し外してるところが、いいんですよ。
このガイドブックのいいところは、大胆にタレントを起用し、商業誌系の地域情報誌と真正面から張り合っているところです。
なので、写真も美麗。
それでいて、情報が集積している強みを存分に発揮しています。
さらに、紹介アイテムのチョイスからテキストまで、徹底して主観が貫かれているところ。
なぜそこが選ばれているのか、なぜそのように紹介されているのかなど、誰もが納得できる明確な根拠が、ここにはありません。
ただただ、作り手が、これ紹介したい!って、その一点のみでつくられていることが、よーく伝わってくるのです。
そうでなかったら、尾道や厳島神社だけが何度も登場したりしないって。
そういう情報は、誰に訴求したいのかが明確になっているので、その訴求対象から外れる人であっても、かえってわかりやすいのです。全方位に目配せして、結果、訴求したいことがボヤけてしまっている、ということが、ここにはありません。
行政が苦手とする「えこひいき」が、ここにはあるんですね。やればできる、ってことです。
つひまぶも、参考にしたい情報誌です。
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